2位じゃダメのスパコン「京」の100倍スパコン「エクサ」開発へ、「エクサ」って何?

先日、読売新聞が報じておりました。”スパコン「京」の100倍スパコン「エクサ」開発へ”とですね。実は「エクサ」とは使っておりませんでした。「エクサ級スパコン」が正しいのですけどね。京(けい)の100倍の計算速度がエクサ(EXA)なのです。京は10の16乗を表します。10の18乗を表す日本文字はありません。ですから100京。つまり10の18乗は英語の数値(キロ、メガ、ギガ・・・)読みでエクサ(EXA)と言うのです。でも、つれづれぶろぐですから、あまり硬い話? いや、硬派?のブログではありません。「エクサ」って何?と疑問を呈するブログですが少しためになる?ブログのようですが・・・。

その読売新聞記事です。
読売新聞は
「文部科学省は来年度から、理化学研究所のスーパーコンピューター「京(けい)」の約100倍の性能を持つ「エクサ(100京)級スパコン」の開発に着手する方針を固めた。2020年ごろまでの完成を目指し、来年度予算の概算要求に概念設計費などを盛り込む。専門家による作業部会が8日、中間報告案をまとめる」
と報じておりました。

私、ふらぬいは、日本の誇るスパコン「京(けい)」ですが、あの「2位じゃダメなの」発言の後、世界1位になり、その後、時の経過で、当然のことながら2位に落ち、その時の有様を禅問答?ブログにしたためておりました。貼り付けます。

「スパコン「京」の計算速度世界2位に転落から世界一とはどうあるべきを考える、ん? 禅問答?」 
http://470830.at.webry.info/201206/article_7.html

こちらは世界2位になった時に、スパコン京、これからどうあるべきかをしたためました。
でも、文部科学省が真摯にスパコン京をどう日本の科学技術ならびに産業強化にどう位置付け、利用していこうかの意気込みは感じられてはいたのですがね・・・。その資料が文部科学省のホームページに公開されておりました。貼り付けます。
「革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ(HPCI)の構築について」
http://www.mext.go.jp/a_menu/kaihatu/jouhou/hpci/1307375.htm

問題は・・・、あっ、私がブログでとやかく言うべきではありませんでしたね。

その後、スパコン「京」が3位になったと報じる資料がありました。昨年11月のTOP500です。

「全世界で稼働中のスーパーコンピュータの演算性能を集計するTOP500プロジェクトは現地時間2012年11月12日、最新のランキングを発表した。首位は米オークリッジ国立研究所の「Titan(タイタン)」が獲得した。前回ランキング(2012年6月発表)で首位だった米ローレンスリバモア国立研究所の「Sequoia(セコイア)」は2位に転落し、前回2位の理化学研究所の「京」は3位に後退した。
Titanは米Cray製「XK7」を採用したもので、プロセッサコアを56万640個搭載し、LINPACK演算性能は17.59ペタFLOPSを記録した。Sequoiaは米IBMの「BlueGene/Q」システムで、157万2864コアを搭載し、演算性能は16.32ペタFLOPSだった。
京は理化学研究所と富士通の共同開発で70万5024コアを搭載し、演算性能は10.51ペタFLOPS。2011年6月と11月のランキングで1位に輝いたが(関連記事)、前回ランキングで首位の座をSequoiaに譲っていた。
4位は米アルゴンヌ国立研究所の「Mira」(8.162ペタFLOPS)、5位はドイツのユーリッヒ研究センターが導入した「JUQUEEN」(4.141ペタFLOPS)で、いずれもIBMのBlueGene/Qを採用している。
6位にドイツのライプニッツ研究センターの「SuperMUC」(2.897ペタFLOPS)、7位に米テキサス大学テキサス先端計算センターの「Stampede」(2.66ペタFLOPS)、8位に中国国防科学技術大学の「天河一号A」(2.566ペタFLOPS)と続いた」

タイタンが1位、セコイアが2位、京は3位になっておりました。あれから半年経過でもう間もなくTOP500の新しい順位が発表されるのではと思いますがね。本資料によりますと演算性能はおのおの、タイタンが17.59ペタFLOPS、セコイアが16.32ペタFLOPS、そして我が京は10.51ペタFLOPSなのでした。
我が京は約10ペタFLOPSつまり日本の数字に置き換えると1京FLOPSでした。それでスパコン京と命名されたのでしたね。

技術の進歩は私、ふらぬいが言うのもおこがましいのですが、日進月歩でありますから時間が経てば、かって技術世界1位であったものでも、やがて2位、さらにそれ以下になることは世の習いであります。現実に、かって世界1位に君臨していたスーパーコンピューター「京(けい)」の演算速度は世界第3位になっているのです。それゆえ科学の先進国を自認ずる世界各国ではスパコン演算速度世界一を目指して熾烈な開発競争を繰り広げています。ですから、あの「2位じゃあだめなんですか?」の文言、流行りましたね。流行語大賞? 違いますね。この言葉を発した大臣は、な~んにも物事がお分かりにならない不憫な方と揶揄されてしまいました。また、スパコン「京」が2位になった時に禅問答を投げかけた大臣もおられ、上記に貼り付けたブログで揶揄したブロガーもおりました。どちらも私、ふらぬいでした。すいません。

それで、再度演算速度世界1位を目指すスパコン「京」の後継機、100京スパコン、「エクサ級スパコン」の開発が急務になるわけです。

それで、
「1秒間に1兆の100万倍回の計算が可能なエクサ級スパコンは、欧米や中国がすでに、20年前後の完成を目指して研究を進めている。作業部会では国際競争の激しいエクサ級スパコン開発への参入が、「科学技術の発展や産業競争力の強化に貢献できる」と判断した。「京」は11年にスパコン計算速度ランキングで世界一になったが、昨年は米国勢に抜かれて3位に後退しており、日本はエクサ級スパコンでの首位奪還を目指す」
のだそうです。

本当に頼もしい言葉、元気づけられる言葉ですね。やはり技術立国日本、技術大国日本としては世界1位の技術ほど日本を元気づけてくれるものはありません。また、そのスパコン「エクサ」の開発ほど現在の日本を支える技術者ばかりでなく、我々、元技術者をも元気づけてくれるものはありません。

そのスパコン「京」の後継機、100京スパコン、スパコン「エクサ」の開発の意気込みを語っている資料がありました。富士通の技術者です。

「京」開発担当者に聞く今後のスパコン戦略と エクサスケールに向けた取り組み
http://www.csrp.riken.jp/BSNewsLetters/BSNvol7-1211/JP/special01.html

素晴らしいですね。将来の技術を見据えてのスパコン「エクサ」の必要性をしっかり述べておられました。日本政府としましてはきちんと、ヒト、モノ、カネを準備し、開発に協力していただきたいと思います。

実は京の100倍の計算速度で良いものかと思うんですが、そんな速度だとすぐアメリカに抜かれてしまうのではないかと心配になりますけどね。でも極端に速度を上げるにはスパコンを構成する素子、回路、運用環境、条件さらにソフトウェアもすべて新しいものに更新、革新しなければいけないのです。それにはヒト、モノ、カネ、時間が必要であることは言を俟(ま)ちません。つまり莫大な量のそれらがかかります。

あの実は、昔ふらぬいはスパコン開発にそれなりに興味があったのですが、かって私の勤めていた会社がスパコン開発から降りてしまいまして、どうしてしまったのだろうとの考えはしておりました。新技術に挑戦しなくなったらあの会社の技術者は寂しいだろうなと考えているのですけどね。まして次には物づくりをもやめてしまうとか・・・。物づくりをやめてしまったらどのように自社の商品、製品の品質確保、向上を図るのやら。そしてさらに良いものお客に届けるための施策はどういうことになるのだろうと考えるのですけどね。製品や商品の品質は開発部門だけで組み込めるものではありません。製作、製造部門、検査部門の検証評価があって初めて品質確保。品質保証ができるのです。製造部門を外部にお願いするのはずっと自殺行為と考えていたのですがね。それでは雇用確保もできずもっとも重要な後継者育成もできなくなるからですけどね。あっ、そちらに行ってしまってはつれづれぶろぐから外れてしまう・・・。

製造専門メーカーに製品、商品を製造させている日本のメーカは、もしその製品、商品がお客の満足できないものであったら製品交換、商品交換で対応しているとか伺っていますけどね。皆さんご存知かも知れませんが、製造部門を日本国内に持たない有名メーカのポリシーとか。日本品質のほとんどがこのようになりつつありますと伺ったことがありますよ。だって製造、組み立てばかりでなく、検査までもが専門の海外の企業にさせているからと伺っていますからね。次は開発設計部門も海外に出すとか・・・。本当でしょうか・・・。

それから考えるとスパコン京の開発、製造、検査はすべて日本国内ですよね。日本国内での雇用確保、開発技術の海外流出を阻止し後継者育成にも役立ちます。ですから、100京スパコン開発も日本の技術者の技術レベル維持、強化、さらに製品品質維持、向上ばかりでなく雇用確保、後継者育成にも役立つと思いますけどね。期待しますよ。

それで、皆さんもうご存知と思うんですが、なぜ日本のスパコンが京(けい)と命名されたかですね。それは日本の数字の数え方にあります。釈迦に説法かもしれませんが、つれづれぶろぐですから書き出します。

◇日本の数字の数え方
一  いち 1
十  じゅう 10
百  ひゃく 100(10の2乗)
千  せん 1000(10の3乗)
万  まん 10000(10の4乗)
億  おく 10の8乗
兆  ちょう 10の12乗
京  けい 10の16乗
垓  がい 10の20乗
予 じょ 10の24乗
穣  じょう 10の28乗
溝  こう 10の32乗
澗  かん 10の36乗
正  せい 10の40乗
載  さい 10の44乗
極  ごく 10の48乗
恒河沙  こうがしゃ 10の52乗
阿僧祇  あそうぎ 10の56乗
那由他  なゆた 10の60乗
不可思議  ふかしぎ 10の64乗
無量大数 むりょうたいすう 10の68乗

私、ふらぬいは垓(がい)までは分かります。でもそれより大きいものは不可思議と無量大数を分からないなりに知っておりました。

一方、海外の数(倍数)の数え方です。

◇海外(英語)の数(倍数)の数え方
キロ kilo   10の3乗 千倍    キロだけは慣例で小文字
メガ Mega  10の6乗 百万倍
ギガ Giga   10の9乗 十億倍
テラ Tera   10の12乗 一兆倍
ペタ Petta  10の15乗 千兆倍
エクサ Exa  10の18乗 100京倍
ゼタ Zetta   10の21乗 10垓(がい)倍
ヨタ Yotta   10の24乗  予(じょ、のぎ編(禾)が付く場合もある)倍
ハーポ Harpo 10の27乗 千予倍
グルーチョ Groucho 10の30乗 100穣倍

注:日本は位取りが4桁となっていますが、米英は3桁となっています。
つまり、日本では 万(10000) から 億(100000000) へ桁が上がるのに 0が4つ必要 であるのに対し
アメリカでは Thousand(1000) から Million(1000000) へ桁が上がるのに 0が3つ必要 になるということです。

この中でテラまでは使っていました。PCハードディスクのメモリ容量でした。DVDやブルーレイディスクの容量でもテラは使っています。最近はテラ・ベクレルでしたっけ。私、ふらぬいはヨタ、10の24乗までは聞いたことがあったのですが・・・。

これらの比較から何が分かるかと言いますと、スパコン京は10ペタFLOPSの演算性能があったからこそ、日本の数の桁(けた)京(けい)がスパコンに命名できたわけです。じゃあ次期開発のスパコンは100京の演算性能をもつ、つまり1エクサ(EXA)スパコンなのです。海外(英語)の単位にエクサ(EXA)はありますが、日本の次期スパコンに演算性能を表すからと言ってスパコンEXA(エクサ)は使用できません。もちろん世界中にEXAと登録している会社もたくさんありますし、EXAの商品登録もされています。カタカナのエクサは多分日本国内では商標登録はされていますでしょう。ですから、やはり次期スパコンは京に百をつけて「百京」または「京EXAまたはexa」とするのかなと思うのですがね。それとも、世界遺産登録間近の「富士山」でもいいかな。さらに日本の首都「東京」でも・・・、まさかね? あっ、名前など後から決めればよいのです。それより世界一のスパコン、次期スパコンの開発、しっかり行って欲しいと思います。

2位じゃダメですからね。まして3位で我慢するのもダメですよ。日本はスパコンでは世界一で燦然と輝いていて欲しいですからね。スパコン「京」の100倍スパコン「エクサ」開発、期待しますよ。

2位じゃダメのスパコン「京」の100倍スパコン「エクサ」開発へ、「エクサ」って何?のつれづれぶろぐでした。

「エクサ」って何かおわかりになりましたでしょう。ただそれだけのブログでつまらなかったと言われかねないのがつらいですが・・・。

"2位じゃダメのスパコン「京」の100倍スパコン「エクサ」開発へ、「エクサ」って何?" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント