2013年貿易赤字、最大の11.4兆円 輸出増えず、燃料輸入額膨らむ

 主要新聞各紙が、昨日、1月27日付けの紙面で、2013年分の日本の貿易赤字が過去最大の赤字幅、11.4兆円になったと伝えておりました。原発停止による火力発電のための燃料などの輸入増大、しかも円安で割高になったとか。一方、円安で追い風になる筈だった日本からの輸出が伸びなかったから、と報じていました。円安になると日本製品の競争力が増し、輸出が増えるのが過去のパターンであったのですが、製造業の海外移転が進み、円安でも輸出が増えない構造になりつつあると報じていました。それで、「2013年貿易赤字、最大の11.4兆円 輸出増えず、燃料輸入額膨らむ」とのなんの変哲?もないブログのタイトルですが、それがつれづれぶろぐの特徴とは、私の口からは言いませんよ。

まずタイトルならびにイントロの主要新聞の記事の出自となった財務省の貿易統計(日本から外国への輸出及び外国から日本への輸入についての統計)のページを貼り付けます。平成25年度もあるのですが。
http://www.customs.go.jp/toukei/info/
さらに、
主要新聞各紙が伝えた貿易統計(平成25年分貿易統計(速報)の概要)資料です。
http://www.customs.go.jp/toukei/shinbun/trade-st/gaiyo2013.pdf

これらの貿易統計資料の分析は、私、ふらぬいも現役時代、全然気にしなかった訳ではありませんが、今では新聞やテレビでなにかきっかけを与えてくれないかぎりまったく興味がわかなくなっていたのです。あっ、そう言えば、こういった資料の見方、貿易統計などは社会科の地理で学びましたよね。でも、現在、高校の社会科は日本史同様地理も選択であるとか言いますね。残念ですけど・・・。だから高校社会科の世界史、日本史、地理は必修科目にすべしと私、ふらぬいがブログに書いたりしているのですけどね。こんなこと、社会科をすべて必修になどとブログに書くと、どこかの新聞社は、「戦前の日本に逆戻りだ」と社説とかコラムで、主筆?や論説委員だとか一筆居士?が書きたてるのでしょうね。あっ、多分違いますね、失礼。

それで、昨日、1月27日付け日本経済新聞記事を取り上げます。
タイトルは「13年貿易赤字、最大の11.4兆円 燃料輸入額膨らむ」とあります。

日本経済新聞記事の筆者は
「財務省が1月27日発表した2013年の貿易統計(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を引いた貿易収支は11兆4745億円の赤字となった。赤字額は過去最大だった前年の6兆9410億円を65.3%上回った。円安傾向と原子力発電所の停止を背景に原油など燃料の輸入額が膨らんだ。赤字の増大は貿易立国としての日本経済の構造の変化を映す」
と書き始めます。

ここで、「貿易立国」、久しぶりに懐かしい高校地理のテクニカルターム?に巡り会いました。

貿易立国とは:
資源の乏しい国が、外国から原油・鉱石等の鉱産物、また原材料の類を輸入して国内で加工し、製品を輸出して得た利益で国の経済を維持すること。日本もその一。

これが貿易立国の定義なのだそうですが、今でも日本が貿易立国かどうかは疑問です。もうとっくの昔に日本国は貿易立国というより、多分輸出立国になっていた筈・・・。記事の筆者にいちいち”ちゃち”をいれてもしょうがありませんがね。

私はこちらが好きですから貿易立国=輸出立国として使います。それで輸出立国を維持することは
①国内雇用が創出される
②外資獲得ができる
③貿易黒字、経常黒字が財政健全化に貢献する
④輸出増は企業の収益増をもたらし、法人税収増につながる。さらに雇用所得環境が改善され、所得税収増、財政健全化に貢献する
等、国の財政運営上良い循環ができるなどと学んだような・・・。
もしかしたら輸出立国はもう死語かもしれない。

とにかく筆者は貿易立国日本の経済構造が変化していると指摘しているのです。
さらに、
「2013年12月の貿易収支は1兆3021億円の赤字だった。月間の赤字額は過去3番目の大きさで、12月としては過去最大。つまり、2013年の赤字額は比較できる1979年以降で最大となった。日本の貿易収支は2011年に東日本大震災の影響で赤字に転落して以降3年連続の赤字となった。3年連続の赤字も1979年以降で初めてだ。ただ、2013年の輸出額は3年ぶりに増えた」
と円安で3年ぶりに輸出が増加していると。

日本経済新聞記事の筆者は貿易統計資料(貼付済みです)を検証しますね。

「2013年の大幅な貿易赤字の主因は輸入の増加で、輸入額は前年を15.0%上回る81兆2621億円だった。4年連続の伸びで、過去最大となった。火力発電に使う液化天然ガス(LNG)などが引き続き膨らみ、太陽光パネルやスマートフォン(スマホ)の部品に使う半導体も伸びた。
外貨建て取引の基準となる円相場の公示レートは1ドル=96円91銭と、前年に比べ21.8%の円安・ドル高となり、円換算の輸入額を押し上げた。
地域別では中国からの輸入が17兆6502億円と前年比17.4%増え、過去最大となった。スマホなどの通信機や衣類が増えた。中国向け赤字額は5兆215億円と3年連続で膨らみ、過去最大。欧州連合(EU)向け赤字額も6487億円と過去最大となった」
と書いています。

輸入のうち、火力発電に使う”液化天然ガス(LNG)”含む石油関連が引き続き膨らんだことは許せる?としても、太陽光パネルやスマートフォン(スマホ)の部品に使う半導体も輸入が伸びたとの検証には驚きますよね。これらはほとんどが中国からの輸入になりますね。スマートフォン、iPhoneの輸入はアメリカではなく中国からです。私もどこかのブログで中国製と指摘しましたね。その半導体部品もたとえメーカーが日本であっても生産は中国で行っていますから中国からの輸入になるのですね。太陽光パネルはもはや技術革新分野はないですから中国製に敵わないでしょう。衣類(ユニクロなど?)は仕方がないでしょう。ちと投げやりの言葉のように聞こえますかね。前年に比べ21.8%の円安・ドル高となり、円換算の輸入額を押し上げたのです。
貿易立国いや輸出立国がこれだけ多くのものを中国に依存しなければいけなくなっているのです。嗚呼!

一方、
「2013年の輸出額は前年比9.5%増の69兆7876億円。自動車のほか、ペットボトル原料に使う有機化合物などが増えた。地域別でみると米国向け輸出額は前年比15.6%増の12兆9310億円と2年連続で伸び、中国向け輸出額(12兆6286億円)を2008年以来5年ぶりに上回った」
のだそうです。

自動車を除くと、たとえば中国からの部品輸入に頼らなければ、欧米アジア等への輸出がままならない構図が見えてくるようですが・・・。貿易立国いや輸出立国日本はどうなったのでしょうか。

「ニッセイ基礎研究所の斎藤太郎経済調査室長は「貿易赤字の拡大はメーカーの生産拠点が海外にシフトしたほか、電子機器を中心に商品の競争力が落ちていることも要因だ」と指摘。その上で「2014年は世界経済の回復や円安によって日本企業の競争力が回復する効果も出始めることで輸出が持ち直し、赤字は縮小に向かう」と予想する。
一方で海外生産の拡大で円安になっても輸出に弾みがつきにくい点や、原発の停止が長引く見通しを踏まえ貿易赤字が膨らむ傾向はしばらく続くとの声も根強い」
と専門家、識者の方は見ているようです。

「菅義偉官房長官は1月27日午前の記者会見で、昨年の過去最大の貿易赤字を受け「原発事故でエネルギーの輸入が極めて大きくなっている。できる限り是正することが大事だ」と強調。「(安価な)シェールガスをできる限り早く輸入できる体制を整えていく」と語った」
のですが・・・。うまくいくといいですけどね。

貿易収支の発表をうけ、
財務省の2013年の国際収支(経常収支のほうが馴染みがあるのですが、こちらは国際収支のうち、貿易・サービス収支、所得収支および経常移転収支の合計です)が2月初旬に公表されるようですが、この3年貿易収支が赤字になり赤字幅が今回のように大きくなったのも初めてですから、2013年の国際収支も赤字が避けられないのではと思いますね。

一応財務省の資料(国際収支)を貼り付けますが本当に見にくいのですけどね。

国際収支状況(報道発表資料)
http://www.mof.go.jp/international_policy/reference/balance_of_payments/release_date.htm
国際収支状況(時系列データ)
http://www.mof.go.jp/international_policy/reference/balance_of_payments/bpnet.htm

実際は日本銀行が作成しているとか
http://www.boj.or.jp/statistics/br/bop/index.htm/
国際収支の時系列(年度)データも確認できるようですよ
http://www.stat-search.boj.or.jp/index.html#
国際収支時系列(年度)データです
http://www.stat-search.boj.or.jp/ssi/cgi-bin/famecgi2?cgi=$graphwnd

この国際収支が年間赤字になると日本国の借金のかたに発行する国債の金利が上がり日本国のさらに厳しい財政運営が続くことになります。

「国の借金1000兆円で国家破産、家庭崩壊」の私のブログですが、借金が今年度末には1143兆円になるのだとかでありましてこちらのブログ更新も急がれます。あっ、私、ふらぬいがしなければいけないのでした。

2013年貿易赤字、最大の11.4兆円 輸出増えず、燃料輸入額膨らむとのブログでした。

やはり日本国の工場で製造したものを輸出して初めて貿易立国、輸出立国なのです。とにかく雇用創出すべき日本企業が雇用をもう既に中国その他の国に輸出してしまったら貿易収支はいつまでもこのようになりますよ。新しい事業を日本で起こす必要があるのですけどね。ただ雇用創出は必ずしも製造業である必要はないのです。サービス業などの三次産業でも昔から日本にあるあの農水林など一次産業でも良い筈なのですが・・・。少し分かりにくいブログでしたでしょうか。失礼しました。








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この記事へのコメント

匿名
2014年02月09日 23:24
やはり原発停止の影響が10兆円の燃料輸入増と過去最大となった貿易赤字の原因と考えていいでしょう。円高が進んだ2011年、日本企業が生産拠点を海外に移したこともあり、輸入額の伸びが輸出額の伸びを上回り、中国をはじめとする新興国景気の減速で市況は低迷気味だ。鉄鋼や化学では、新興国企業の増産でグローバルな供給過剰が進んだ。日本市場に逆輸入をしちゃいけない。日本企業の海外進出への判断ミスでなぜ貿易赤字にして中国産のものを消費しなければならないのか?
もうすでに円安で輸入製品などが値上げになっているが、国内で生産をしてもいい。2013年の貿易収支は11兆4745億円の赤字となり国内需要が好調なこともあって、日本への逆輸入には関税を100%にすれば11兆円税収増収、そして輸入のメッリトが無くなれば、国内の内需はできるだけ国内生産をすればいい。環境と公害問題を無視し続けている邪悪な集団中国の経済回復の心配をするよりも日本経済の回復の方が重要でしょう。

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