ダムのむダム、夕張シューパロダムのつれづれぶろぐ

昨日の朝日新聞に「ダムのむダム」と北海道夕張市の山間(やまあい)に並ぶ二つのダムの写真が掲載されました。一つは石狩川の支流夕張川の下流(側)にある2015年完成予定の夕張シューパロダム(ダムのむダムです)、もう一つはそのダムの少し上流(側)にあり、今から半世紀前にできた大夕張ダム(ダムにのまれるダムです)が一緒に(並んで)写っている写真でした。ダム湖一つに、二つのダム? はっと息をのむ美しい光景?の写真でした。その写真を貼り付けられないのが残念なのですが・・・。と言っても新聞写真は白黒ですけどね。ネット新聞の写真はカラーでしたが無断転載禁止でしたので写真貼り付けは遠慮しました。

その大夕張ダムが造るダム湖の名前はシューパロ湖と呼ばれます。「シューパロ」の語源はアイヌ語で「本当の」を意味する「シ」と、「鉱泉の湧出する所」を意味し夕張(ユウバリ)の語源となった「ユーパロ」の合成であり、「夕張川本流」を意味するのだそうです。その「シューバロ」が「シューパロ」になった経緯は、すいません、調査ができておりません。あれっ? どっちがどっちか分からなくなってしまって・・・。失礼。
ただ、アイヌ語には半濁音(パピプペポなど)の発音も多く(表現が豊かの意味ですよ)、日本語は半濁音の発音が苦手で、ただの濁音(バビブベボ)に代えると読みやすい(発音しやすい)ため、ユーパロをユーバリ、ゆうばり、夕張にしてしまったのでしょう。それで本来の呼び方、ユーパロの頭にシを付けて、シ・ユーパロ→シューパロにしたのではないかと思うのですが・・・。つまり、本当の夕張川、夕張川の本流という意味にですね。
アイヌ語で一般的には、ベッが大きい川を指し、ナイが小川や沢などを意味しますが、ここでは夕張川の川はどうしたなどと、そんな不埒なことを指摘はしません。例外ももちろんありますから。

北海道生まれの、私、ふらぬいもアイヌ語のフラヌイをニックネームに使っていますからね。アイヌ語辞典で調べてみてください。私が辞典がわりに利用している小さなアイヌ語教室モシリのページを貼り付けます。

小さなアイヌ語教室モシリ
http://www2.plala.or.jp/mosir/land.html

今回のブログ、アイヌ語のブログではなくでダムのブログですから、アイヌ語教室チェックはほどほどに願います。でも、興味ある方は続けて頂いていいですよ。

それで、ダムのむダム、夕張シューパロダムのつれづれぶろぐです。

その朝日新聞記事に「ダムのむダム」と面白いタイトルが使われておりました。私は朝日新聞の意図はとっくにわかっておりますが、「ダムのむダ(無駄)ム」と切って読んではいけませんよ。新しいダムが古いダムを飲み込んでしまうとの当たり前の記事でした。

その朝日新聞記事、貼り付けます。
「北海道夕張市の山あいに並ぶ二つのダム。下流側にある2015年完成予定の夕張シューパロダムに水をためる試験湛水(たんすい)が来年3月に始まる。半世紀前にできた上流側の大夕張ダムをのみ込む。
国土交通省によると、1962年に完成した旧ダムは現在、農業用水の確保や発電を目的に使われている。新ダムに引き継ぐため、8月末に発電などの機能を止める。
新ダムは、旧ダムから155メートル下流にダム堤があり、高さは約1.6倍の110.6メートル、総貯水量は約5倍で、全国4位の4億2700立方メートルになる」
とのことです。

日本ダム協会のダム便覧に夕張シューパロダムと大夕張ダムの紹介ページがありました。貼り付けます。
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=3101
大夕張ダムの説明、ウィキペディアも貼り付けます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%A4%95%E5%BC%B5%E3%83%80%E3%83%A0

この新ダム、夕張シューパロダムですが、かって経験した大洪水にも耐えられるよう夕張川・石狩川の洪水調節、慣行水利権分の用水補給及び夕張川の流量を一定量に維持して生態系の保全を図る不特定利水、北海道営の水力発電(認可出力:26,600キロワット予定)、千歳市・江別市・恵庭市・北広島市・南幌町・長沼町・由仁町4市3町への上水道供給、及び前記の4市3町に加え夕張市・岩見沢市・栗山町・追分町(現安平町)6市5町の農地に対するかんがいである。つまりなんでもできる優れもののダムということなのだそうです。
一方、新ダムに飲み込まれる、古いダム、大夕張ダムはあくまでもかんがい・発電用(認可出力14,700キロワット)のダムであり、洪水調節機能は限定されるものだったのだそうです。つまりのみ込まれて当然?のダムだったとか・・・。

この新ダム(夕張シューパロダム)、ダムのむダムですが、灌漑(農業用水)、発電に洪水調節、利水、上水道供給が加わっただけのダムのようですね。一見、無駄なダムのように考えられますね。私、ふらぬいは灌漑、利水、洪水調節でダムを新規に造るなら、それは無駄なダムですと言い切ります。北海道沼田町に、幌新ダムと沼田ダムとほんの目と鼻の先に二つの同じ目的のダムもありますしね。そう言えば富良野にも東郷ダムという無駄なダム(水漏れダム)もありました。そんなことより、北海道は全国的に人口減少がはげしい地域ですからね。特に夕張市はかって炭鉱華やかなりし頃、人口10万人の大都市でありましたが、今では1万人の小都市になっています。この夕張シューパロダムが目的通りに機能することは本当に難しいと思います。

国土交通省北海道開発局の夕張シューパロダム総合建設事業所がダムに関するいろいろな情報を提供しておりました。貼り付けます。
http://www.sp.hkd.mlit.go.jp/kasen/08isiken/02genba/33yubari/
何はともあれ、ダム建設にあたりこのように情報提供をしていくことはいいことですよ。これからもしっかりと情報提供を行っていただきたいと思います。それがダムのむダムが存在価値を見出すことになるからです。

なんとなれば、今回、新聞記事の写真を見て、これはすごいことと思ったのですが、ダムが二列、新旧ダム、つまりダム(旧)のむダム(新)が並んでダムの置き換え(置換、リプレース)が行われると、その置き換え技術が確立され、しかも工事に関係した技術者、関係者がその技術を修得することになりますね。そして、この技術を次の世代に引き継ぐことができるのならそれはそれで素晴らしいこと(優良可で少なくとも可以上)とするものです。次の世代へダムのむダム技術の確立&技術継承の立派なプロジェクトになること請け合いと考えています。是非そうであってほしいと思います。日本の世界に誇れる、ダムのむダム建設技術となること疑いありません。(古くなった旧ダムの爆破、破壊はどこの国でもやっていますからね)

私、ふらぬいはダムのむダムの写真を見て、本気でそのように考えました。写真をお見せ出来ていないのは残念ですが・・・。

ダムのむダム、夕張シューパロダムのつれづれぶろぐでした。

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