成田、オープンスカイ開始 増便へ環境整備、「787」が影? それだけではない筈

成田空港で3月31日、国際線の路線や便数を原則として航空会社が決定できる航空自由化(オープンスカイ)が始まった、と主要新聞ならびにTV各局の報道がありましたね。オープンスカイですから開かれた空、世界に開かれた自由な空港に日本の空の玄関、成田空港が整備されたと言うことでしょうね。なんと言いましても日本の空の玄関として長い期間不便を託(かこ)つ成田空港でした。その成田国際空港にとうとう待ちに待った夜明け?がくるのでしょうね。成田空港が悲願の24時間空港に、またもしかしたら日本の航空会社に以遠権(自国から相手国を経由して第三国に乗り入れる、航空路線についての権利)が与えられ、JAL、ANA両社が成田空港から世界に羽ばたく権利が与えられたのでしょうか。
オープンスカイと言ってもそんな筈はありませんでした。なんとなればオープンスカイと言っているのは空港や航空会社の生殺与奪(せいさつよだつ)の権利?を持つ国土交通省の官僚の方だったのでしょうね。なんとなれば成田空港はオープンスカイ開始なんて何も自分のホームページでは公表してないのですからね。

成田空港株式会社(NAA)のホームページです。
http://www.naa.jp/jp/index.html

でも成田空港株式会社は、せっかくそれなりに国土交通省官僚の皆さんに尽力していただいたのですから、一言お礼と決意表明をせねばいけません。
それでNAA社長談です。
「(航空)自由化に併せて夜間の離着陸制限を緩和するなど、アジアのライバル空港との競争力を高めるための環境を整備していただいたので、(これから)じわじわと(オープンスカイの)効果が出てくることを期待したい」
と話している、とのことです。

オープンスカイ協定とそのベースにある航空協定がどのようなものか貼り付けますね。

オープンスカイ協定:
国際線の路線や便数などは二国間の航空協定で決まるが、オープンスカイ(航空自由化)協定が結ばれると、この規制がなくなり、航空会社が原則として自由に決められる。羽田、成田の首都圏空港の発着枠が段階的に増えるため、日本政府は米国を皮切りに各国との自由化を進める方針。自由化協定で競争が激しくなるとみなされると、同じ航空連合の会社は日米当局から独占禁止法の適用除外(ATI)を認められ、運賃などを調整できる。日米オープンスカイは昨年11月に発効した。

航空協定
日本にとって国際航空上、最も重要な二国間関係は日米関係であるが、1952年に締結した協定は米国企業に無制限の以遠権を認め、1959年の秘密合意議事録は米側先発企業について既存路線の増便を原則自由・事後審査とする一方日本側企業には増便の自由を与えないとするなど不平等な内容であったため、改定の努力が続けられ、1998年の暫定合意により一応形式的平等を達成できた。しかし、日米間の地勢の相違・国内航空市場の規模の差異などの原因から、日本企業が米国企業と同じ競争条件を与えられているとはいえない。
日本はオープンスカイ協定政策を推進してこなかったが、 アジア・ゲートウェイ構想に基づき、韓国・タイとの間では2007年、乗り入れ地点・便数制限を撤廃する旨の自由化が達成されている(日本の首都圏空港関連路線を除く。

日本のオープンスカイの進捗状況報告が国土交通省資料にありました。貼り付けます。同じような資料ですが・・・。
首都圏空港(羽田・成田)の年間発着枠とオープンスカイ
http://www.mlit.go.jp/common/000223716.pdf
新成長戦略とオープンスカイ
http://www.mlit.go.jp/common/000216647.pdf

この資料を見ますと日本では首都圏空港、羽田空港と成田空港のオープンスカイが遅れていて他の地方空港はすでにオープンスカイだったようです。でもこの資料はオープンスカイでない首都圏空港の新成長戦略とオープンスカイ資料、ちと意味づけが分かりませんね。それで成田空港もあまり大きな喜びも期待もないのかなと思いますね。あっ、私、ふらぬいが勝手にそう思っているだけですから、国土交通省官僚のご尽力に感謝の気持ちは変わりありませんからね。でも羽田空港は24時間空港のふれこみでありながら依然としてオープンスカイ空港でないのは、はなはだいただけないのですがね。

それで成田空港オープンスカイの新聞報道です。

「国土交通省は、3月31日からのオープンスカイ開始に合わせ、成田国際空港の離着陸制限を弾力的に運用することで関係者が合意したと発表した。航空機遅延の場合など、24時までの離着陸が認められる。
成田空港では、1978年の開港以来、23時から翌朝6時までの時間帯、原則として離着陸が禁止されている。
航空機の安全や乗客の生命に係る場合など、緊急時や、やむを得ない場合に限定して離着陸を認めているが、現在の運用は限定されていることから、23時までの到着が不可能と判断された場合、最終便の欠航や、目的地を羽田空港に変更するなど、利便性の点で課題があった。
「成田空港に関する四者協議会」で、3月31日から、出発空港の悪天候などによる遅延や悪天候で他空港に一時退避したことによる遅延、悪天候などにより遅延が発生し、その影響により生じる玉突き遅延、目的地空港の悪天候による成田空港への引き返しなど、航空会社の努力では対応できないやむを得ない場合、23時~24時に限り離着陸を認めることで合意した。
対象機材は低騒音機で(高騒音機の)B747などは対象外」
とのことだそうです。

私、ふらぬいは成田空港開港時からの乗客でありまして企業戦士として戦地に赴くとき(当時はTCATやYCATからバス)に空港のかなり手前で荷物検査や身体検査、パスポートチェックをされたくちですからね。まあ犯罪人かその予備軍?の扱いでした。その後成田エクスプレス利用が長かったのですが、成田エクスプレスを降り、空港に向かう前にはパスポート提示がありました。たぶん今は両者とも無くなったと伺っていますがね。あの、利用させていただくのにいちいち文句は言いませんでしたからね。
ただ早朝帰国便での成田空港旋回は数えきれないほどありましたね。アジア便が特に多かったように思います。偏西風にうまく乗ったがために朝6時より早く着いてしまった場合、成田空港に着陸できませんのでせんので搭乗機がかなり大きく旋回していたような気がします。ジェット機は直進はあまり怖くはありませんが旋回はちと怖かったです。

3月31日から夜は条件付きで24時まで着陸可、でも早朝は今までと同じですね。こんな条件付きで、これで成田空港オープンスカイ開始!なんておこがましくて言えないのではと思いますよ。自分で言うのもおこがましいと言っています。でも、国土交通省殿はこの条件付きでオープンスカイ開始と言うのですかね。

でも、低騒音機として導入の期待が大きかったボーイング社のB787機の事故がこの成田空港オープンスカイに影を落としていると言いますね。
というのは、
「米ユナイテッド航空のデンバー線の就航が当初予定していた3月31日から6月に延期されるなど、米ボーイング社の「787」型機の運航停止で水を差された形だ。当初からの新規就航会社はドイツのエアベルリンなど、既に乗り入れている航空会社との共同運航で参入する4社のみ。国際旅客便の発着回数は4月中旬時点で、3月30日までの「冬ダイヤ」に比べ8回の増加にとどまる」
とのことです。

さらに成田空港オープンスカイと言いましても、かならずしも航空会社側に良いことずくめではありません。
つまり、
「成田空港では3月31日から、天候上の理由などで遅延した旅客機の離着陸について、これまでより1時間遅い午前0時まで認める。着陸料も、1日から平均5.5%値下げし、新規路線開設や増便を行った航空会社には割り引く制度を導入した
23時~24時の着陸は、着陸料と同額の割増料金を徴収し、割増分は全額地域に還元する。遅延が発生している航空会社には改善を指導し、場合によっては対象外とする。
また、実施状況の公表や関係市町への報告など、情報公開を徹底し、一定期間経過後、検証する。
航空会社から、天候などの理由による早朝の到着についても弾力的運用を求める声があり、当初、弾力的運用の対象として提案していたが、地域からの反対意見もあり、提案から除いた」
とありますからね。
信賞必罰はきちんと行われますよ。これってオープンスカイ? まさかね。
 
私、ふらぬいはもう何度か成田空港がどうして国際空港として世界No.1になれないのかとの指摘、そして世界No.1空港になるための提案はしてきました。(成田は? 羽田だったかも) それは東京都心(東京駅)へのアクセスがあまりに不便だからと指摘しています。それは日本の空の玄関として首都東京とを繋ぐ新幹線駅またはリニアモーターカー駅がないからです。国土交通省はできることをやらずにそれらを放置しているからです。

日本の空の玄関(日本のショウルームです)に日本の先進技術を代表する新幹線の駅、リニアモーターカーの駅がないのです。そんな有様ですから、成田空港オープンスカイ開始なんたらと言っても、自分ができることしかやらない国土交通省国家官僚、その自己満足との誹りを免れないのです。

またそれかよ、と仰る方もおられると思いますが、国土交通省官僚は日本のオープンスカイとは言ってもそれらが日本の利用客ばかりでなく世界各国から日本に訪れるお客のことなんてなんにも考えていないのです。

成田、オープンスカイ開始 増便へ環境整備、「787」が影? それだけではない筈とのブログでした。

アジア、ヨーロッパ諸外国の首都主要空港の利便性が高まる中、成田空港の小手先だけの整備では国際競争力を維持できないと思いますよ。もうそろそろ成田、羽田に加え第3の首都圏国際空港があってもいいはずです。

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