アルジェリア人質事件 ”企業戦士”の理不尽な戦死

アルジェリア人質事件、1月23日現在、日本人人質が7名死亡、3名が依然安否不明との情報です。安否不明の3名ですが、アルジェリア軍とテロ集団とのあいだの戦闘の状況などを伝え聞くに、こちらも生存は厳しいとの観測ですね。被害に遭われた企業戦士たちの無念、また無事を祈り続けていた遺族や日揮関係者の悲嘆はいかばかりかと思います。それで、このような悲惨な結果になってしまったアルジェリア人質事件をつれづれぶろぐするのは、”おこがましい”、”さしでがましい”かも知れませんが、主要新聞、今回は朝日新聞社説を借りてのブログです。題して、「アルジェリア人質事件 ”企業戦士”の理不尽な戦死」です。

本日の朝日新聞社説です。「人質死亡-テロの温床断つ努力を」とのタイトルがあります。

「改めて、卑劣なテロに怒りを禁じえない」
と筆者は怒りをあらわに書き始めます。

「アルジェリアの天然ガス関連施設で起きた人質事件で、プラント建設会社、日揮などの日本人社員7人の遺体が確認された。被害者の無念、無事を祈り続けていた遺族や日揮関係者の悲嘆はいかばかりだろう。
現地からの報道によると、イスラム武装勢力は襲撃後、バスから逃げようとしたり、居住区にいたりした日揮社員らをいきなり射殺したという。理不尽で非道な行為である」と。
いくら企業戦士といえ、戦う武器を所持している訳ではありません、無抵抗な人たちをいきなり射殺は理不尽(道理:人の行うべき正しい道にあわない)で非道(人情に外れる、むごい)でしょう。それでテロリスト(政治目的のため暴力的手段に訴える人たち)と呼ばれるのですが・・・。

「武装集団には、アラブやアフリカ諸国のほかカナダ国籍の者も加わっていたらしい。被害者の国籍は10カ国を超える。国際テロ組織アルカイダが2001年9月11日に起こした米国の同時多発テロを思い出す。攻撃の規模や手法が違うとはいえ、イスラム過激派によるテロ活動の脅威と広がりを痛感する。米国や欧州でのテロ事件は、警備体制の強化によって減っているようだ。しかし、欧米を非難し、「聖戦」を叫ぶイスラム過激派による自爆テロや欧米人の誘拐事件は、中東アラブ、アフガニスタンなどからアフリカへと広がっている。背景には、資源の利権や政治経済上の利害を巡る欧米とイスラム圏との複雑な構図がある。アルジェリアの南隣、マリに軍事介入したフランス軍と武装勢力との間でも、戦闘が続いている。今回のテロの引き金になったが、周辺諸国の治安はさらに悪化する恐れがある。 国境を越えたテロ活動の拡大に合わせた対応が必要だ」
と筆者は国際情勢がその引き金になったと分析しています。
でも、日本人、日揮の社員、関係者などの企業戦士はこのようなテロが自分自身に降りかかるとは、夢にも(とは無理ですが、ほんの少しは考えていたし注意もしていた)、あまり考えていなかったのではないかと思います。なんとなれば異国アルジェリアの砂漠の地で自分の仕事(天然ガスプラント建設)をやりとげる、完遂するのが目的でしたからね。日本人の企業戦士はそのために邁進していたのだと思います。

それで、社説の筆者は
「日本人(技術者で企業戦士です)も自分がイスラム過激派(武装したテロリストです)の標的になると考える人は少なかっただろう。だが、もはやひとごとだと座視できない。
資源開発や貿易といった分野でグローバルに活動する日本企業は、社員の安全や情報収集の態勢を再点検してほしい」と指摘します。
確かに、日本は平和国家ですし、日本人は世界各国、たとえイスラム圏(アジア、中近東、アフリカ)からでも友好国と見なされておりました。今でも多くのイスラム圏の諸国はそのように見なしてくれていると思いますけどね。それで、私、ふらぬいが企業戦士であった時は、アジア、中近東、アフリカでも、それなりに穏便にいろいろなプロジェクトが遂行、完遂できたと考えています。ただアフリカでは内戦が頻発していましたから、それらが勃発したときには企業戦士としての対応を迫られたことはありました。大きく変わったのは、アフガニスタンそしてイラン、イラクに問題が起きてからですね。結局は武器、弾薬がどんどんこの紛争地に持ち込まれましたからね。あっ、どの国がやったとか、彼の国が悪いことしたとは説明抜きです。こちらは日本も無関係では無かったですから、ちと知識はありましたけどね。でも、一方、日本から離れて、欧州の国々(旧宗主国、植民地として支配した国です)とアフリカの国々とも大きな紛争が長年続いておりましたね。それで、欧州からアフリカの国々に紛争が起こるたびに武器、弾薬が大量に持ち込まれました。そしてそのまま放置され、紛争があるたびそれらが使われ、また欧州の死の商人がさらなるビジネスとして兵士。武器、弾薬を供給し続けています。今でもそうなのか、私、ふらぬいはちと不安なのですがね。アルジェリアを舞台として、あの「カスバの女」に歌われる世界があったのです。古いかな~。

社説の筆者は提案します。
「長期的な取り組みも欠かせない。政府は、地域情勢の調査を深めつつ、旧宗主国である欧州諸国やアフリカ各国との情報交換を密にする必要がある。企業とも情報を共有すべきだ。
イスラム過激派が勢力を広げる根本には、若者の失業率の高さや貧富の格差がある。社会的不公平を正すには、貧困の撲滅や雇用の創出が欠かせない。
折しも、日本で5年に1度のアフリカ開発会議(TICAD)が6月に開かれる。
テロの温床を断つための貢献は長い目で見れば、日本の安全を高めることにつながろう。
痛ましい犠牲を乗り越えて、狂信的なテロ活動を世界から根絶しなければならない」
とですね。
確かに、イスラム過激派が勢力を広げる根本には、若者の失業率の高さや貧富の格差がある。社会的不公平を正すには、貧困の撲滅や雇用の創出が欠かせないとは、必要十分条件のうち必要条件ですね。そのために日本の企業戦士、日揮の社員、関係者が石油、ガスプラント建設という社会資本を構築し、アルジェリア国の発展のために頑張って働いていたのですけどね。それがフランスが同盟国であるアルジェリア隣国のマリ国支援の反政府武装勢力を掃討するため空爆を始めたら、アルジェリア国でこのような人質事件が起こったのでした。フランス軍がマリ国の反政府軍空爆したら隣国アルジェリアで、アルジェリア国発展のために国際貢献していた日本人企業戦士(軍人ではありません、技術者です)がテロリストの襲撃をうけ人質に、まして人質でしかも盾にまでなっていたとか。そしてアルジェリア軍とテロリストとの戦いで死亡、戦死?だなんて、本当に理不尽と思いますよ。

日本の安倍首相、英国のキャメロン首相、米国のオバマ大統領も人命尊重での対応をアルジェリアのセラル首相に伝えたとは言いますが、「テロに屈しない」との姿勢、対応の違いがまざまざと示されたと思います。人質に危害が加えられた(殺害された)のが先だったようにも思えますし、天然ガスプラントに危害が及ぶ可能性があったからとも言いますからね。事の発端のフランス大統領は”やむを得なかった”とセラル首相に讃辞? そうかなぁ。

日本政府の危機管理体制の脆弱製ならびに課題も浮かび上がったと、新聞、TVマスコミが指摘しておりましたし、その危機体制強化も緊急の対応が迫られると思いますがね・・・。企業は企業戦士の危機管理をきちんとやっていますよね。でも、敵と戦うための武器、本物の武器、弾薬は持たせてはいませんから、対策、対応も限られますし・・・。でも、責任をどう転嫁するにしても、今回、このような過酷な環境の異国で仕事に励む日本の“企業戦士”の痛ましい戦死? 理不尽としか思えませんが・・・。

昨日、1月22日、大島渚映画監督の葬儀がありました。「戦メリ葬」と名付けていたTV局もありました。大島渚監督の葬儀ならびに葬送時に流されていた音楽が坂本龍一氏が作曲した「戦場のメリークリスマス」でした。大島渚監督の名作、名画でしたからね。大島監督も映画畑(えいがばた)の戦場で活躍され、傷つき、そしてお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りしたいと思います。
大島渚映画監督が(映画の)戦場で戦死、そして去っていかれた? そのことから思い出しました。と言うより、こじつけですけどね。
私、ふらぬいの携帯電話、相変わらずのガラパゴス携帯です、の着信メロディは通話受信が「戦場のメリークリスマス」、そしてメール受信は「エナジーフロー」でありまして、坂本龍一氏作曲のメロディーで統一しています。なぜってお訊きしますよね。お訊き下さい。それらを、ふらぬいが企業戦士として世界を駆けめぐっていたときに携帯電話の着メロとして登録したからなのです。何回か携帯電話の機種は更新しましたが、着メロ(戦場のメリークリスマス、エナジーフロー)はずっとそのままです。
その理由はですね、私、ふらぬいは通信機メーカ入社後ずっと(本当は7年目から海外畑)企業戦士でありまして、携帯電話を携帯(こちらはそんなに昔の話ではない?)し、世界各国の戦場?を渡り歩いて戦って?きました。海外顧客向け通信機器の装置開発設計ですけどね。通信機器の海外市場はふらぬいの戦場?、それで、その着メロ(戦場のメリークリスマス、エナジーフロー)を採用したのです。もし戦場で戦死?したときにその「戦場のメリークリスマス」で見送っていただきたいとの気持ちで着メロを「戦メリ」にした訳ではもちろんありません。少しはありますが、そのようにはならず今でも生きながらえております。
でも、今回の「アルジェリア人質事件 ”企業戦士”の理不尽な戦死?」のブログを認(したた)めつつ、私、ふらぬいの今を考えますのに、あのマッカーサー元帥の言葉を思い出してしまったのです。あの有名な「老兵は死なず、ただ消えゆくのみ」との言葉なのです。企業戦士が老兵に、私自身の現在の身の上なのです。被害に遭われた日揮社員の方も、退職時、もしかしたらこう言いたかったのかも、老兵は死なず、ただ消えゆくのみ、とね・・・。
犠牲者の方に合掌。

アルジェリア人質事件 ”企業戦士”の理不尽な戦死? とのブログでした。 

1月24日、安否不明だった方全員の死亡が確認されました。犠牲者の理不尽な戦死に怒りを憶えつつ、現在戦っておられる現役の企業戦士の方々に無事での活躍とのエールを送りたいと思います。(1月25日 ふらぬい記)

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