青函トンネル内260キロ走行、北海道新幹線、東京-函館3時間45分

大きなトンネル事故があったすぐ後に、またまたトンネルのブログになってしまいました。あの海底トンネル、青函トンネルを新幹線車両が通過するのです。安全走行の観点からすると、「はやぶさ」と同じE5系車両ですから時速320Km走行を期待しますが、青函トンネル(在来線、新幹線車両が走れるようには造ってあります)は在来線と共用で使用します(新幹線車両が通行するために狭軌と標準軌道使用とで、線路が3本あります)から、在来線車両、特に貨物列車とのすれ違いがあるのです。それで、新幹線の青函トンネル走行時の速度をいくらにするかが検討されてきました。もともとは時速140Kmとか200Kmとかの話もありましたが、さらに高速にできないかと問題点を整理、検討し、除去・解決?してきて、なんと時速260Kmで青函トンネル内を走行することが決まったのだそうです。検討資料を国土交通省が公開しておりました。貼り付けますね。

青函共用走行の検討状況について
http://www.mlit.go.jp/common/000190085.pdf

国土交通省鉄道局は新幹線と貨物列車との共用走行について検討しておりましたが、結局は新幹線260Km走行可能と決断したようです。

それで地元、北海道新聞が伝えるところによりますと、

「国土交通省は12月10日、青函トンネルを貨物列車と共用走行する北海道新幹線の減速回避策として、2015年度の新函館(仮称)開業後の2018年春からJR貨物のダイヤ調整を踏まえて、1日1往復を地上と同様の最高速度260キロで走行させる方針を固めた。函館―東京間は4時間を切り3時間45分で結ばれる」
ことになったと報道しています。

2018年春ですから、開業してすぐにではないのですが、それなりにならし運転などして青函トンネル内の速度を上げていって、最終的には時速260Kmにするようです。約3年かけて速度を上げていくようですが、その慎重さ加減に好感がもてますね。
国土交通省、”青函共用走行の検討状況について”の資料にありますように、狭いトンネル内での高速鉄道(新幹線車両)と在来線車両とのすれ違い(さすがに新幹線同士のすれ違いは避けているようです)には、鉄道技術者が真剣に取り組まなければいけない技術的諸問題があるのだと思いますよ。
すいません、鉄道貨物車両への風圧とか、もし貨物の積載状況に問題があった時どうするか、また、貨車が荷物が少なく軽い場合とか積載荷物の重心が高い場合どうするかぐらいしか、素人の私、ふらぬいには考えられませんが、とにかく、諸問題があるのだと思います。

それで、新幹線の青函トンネル内での
「減速回避策は、午前中に2時間の新幹線専用枠を設け、1日1往復を地上速度から減速させずに運行させるもの。青函トンネルの所要時間は18分間短くなる。現時点で北海道新幹線の往復数などは決まっていないが、今後、ダイヤの調整や線路の点検方法などを検討するため、実務者協議機関の設置も視野に入れている」
とのことだそうです。

新幹線専用枠の時間を設け、1日1往復を地上速度から減速させずに運行させるようですね。約3年間、在来線貨物とすれ違い実験を重ねていくようですがどうなるのでしょうか。最悪?はすれ違いなしで時速260Km走行になるかも知れませんね。それでも、時速260Km走行が可能であったとの実績は作れますからね。あっ、ごめん。

さらに北海道新幹線の新函館(仮称ですが、名称はどうなったのでしょうか)から札幌へは約50分で接続される予定ですから、東京-函館-札幌は3時間45分に50分をプラスして、4時間35分ですかね。もし新函館に停車しなければ、東京-札幌間は約4時間30分で接続できますね。どこかのブログで、東京-札幌間、5時間で接続なんて書いたように思いますが。でも、北海道新幹線札幌延伸は2035年ですから多分それ以降に可能になるのですけどね。私、ふらぬいがその完成を目にすることはなさそうですが・・・。

一方、新幹線が青函トンネルを通過する速度に影響すると云われた貨物列車、JR貨物ですね、こちらも青函トンネル内を通過する新幹線の速度を速めるために一生懸命技術改良を行っておりましたね。新型電気機関車「EH800」の開発です。こちらは電気機関車ファンにとっては垂涎のものなのですが・・・。新型電気機関車ですよ、蒸気機関車ではありませんけどね。電気機関車、マニアばかりではありません、好きな方は好きなのです。

北海道新聞が新型電気機関車について、先月末ですが、以下のように報じておりました。
「JR貨物は11月27日、2015年度の北海道新幹線開業後に走らせる新型電気機関車の試作車両を、東京都内で報道関係者などに公開した。青函トンネルなどを新幹線と共用するため、新幹線が使用する高電圧に対応した。
試作車はJR貨物が約10億円をかけて開発。全長は現在と同じ25メートルで、赤地に白と銀色の線をあしらった。
青函トンネル(54キロ)を含む82キロの区間は新幹線と共用するため、架線の電圧が2万5千ボルトと在来線の2万ボルトより高い。このため新型車は両区間を走行できるよう車両に変圧器を設置。函館の五稜郭機関区などで試験走行を行い、2014年度以降に約20両生産する」
と報じています。

この新型電気機関車車両ですが、JR貨物が、東芝と共同開発した青函トンネル新幹線共用走行機関車のプロトタイプ車両「EH800」のことです。
「EH800」は、2015年度末に予定される北海道新幹線開業後に、青函トンネルの共用走行区間の電気方式が、在来線区間の交流20KV(50Hz)と異なる交流25KV(50Hz)になることを受け、複電圧に対応する機関車として、2011年からJR貨物と東芝が共同開発を行ってきたとのことです。複電圧対応機関車ですから凄いのですよ。
同機関車は、新幹線架線電圧(25KV)と新幹線仕様保安装置(DS-ATC)に対応し、初めて在来線区間と新幹線区間の両方の走行を可能にしたほか、(*)回生ブレーキを採用するなど環境負荷低減に配慮したのです。JR貨物では今後、青函トンネル区間を走行する専用車両として、今回公開したプロトタイプ車両のほかに量産車の導入を計画しているといいます。新型電気機関車の技術革新にも目が離せませんね。私だけかも知れませんが・・・。

(*)回生ブレーキにつきましてはご参考までに電気ブレーキ資料を貼り付けます。
http://bunken.rtri.or.jp/PDF/cdroms1/0004/2010/0004005258.pdf
こんなに読まなきゃいけないのならパスと言われる方、パスしてもいいですからね。

興味のある方に、どのような車両、電気機関車かもお見せしますね。JR貨物のホームページの目立たないところにその資料がありました。
http://www.jrfreight.co.jp/common/pdf/news/201207-03.pdf

北海道新幹線、新幹線車両の青函トンネル通過ばかりにスポットライトが浴びていますが、浴びせているのは私、ふらぬいですが、JR貨物の電気機関車「EH800」開発、しっかりと立場をわきまえて技術開発、技術革新が行われておりました。

青函トンネル内260キロ走行、北海道新幹線、東京-函館3時間45分、のブログでした。

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