セルフサービス空港-米航空各社、搭乗手続き自動化推進へ

一昨日のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)日本版にセルフサービス空港の記事が掲載されていました。搭乗手続き(チェックイン)、手荷物の預け入れ、などなどこまごましたこと何事をも自動で行うセルフサービス空港のことなのです。でも、そのセルフサービス空港を発着する航空機は今話題のLCC(Low Cost Carrier、格安航空)の航空機ばかりではないようです。つまりセルフサービス空港を発着するフライトとは、日本で言えば、JAL、ANAと言った正規(?)航空機らしいのです。アメリカ(米国)航空各社が自国、米国国内で、搭乗手続き自動化推進に舵(カジ)を取っているのだそうです。でも、私、ふらぬいとしましては、日本国内ばかりでなく世界各国の航空会社利用にあたっては、インターネット予約、自動発券機、自動チェックイン機を使っていますから、空港職員、航空会社地上職員並びに客室乗務員のあの笑顔に巡り会う機会も限られていましたから、当時もセルフサービスだったような気もします。ですから、わざわざセルフサービス空港だなんて呼ばなくても、当時も今と同じかなと思うんですけどね。でも、アメリカ合衆国は進んでいると言いますからね。アメリカのセルフサービス空港、もう既にサービスが開始され、全国展開実現間近のようですよ。

私、ふらぬいがアメリカの空を縦横無尽(?)に飛んでいた時は(もうかれこれうん年前ですね)、やっかいでしたよ。その最たるものは手荷物検査と身体検査でした。さらに「何の目的でアメリカに入国したのか。君は何処で何をしにアメリカにきたのか」と、微に入り細に入り質問されることでしたからね。また、顔写真を撮られ指紋を採られ、金属探知器のゲートをくぐるときなど、何ら怪しい物は持参しておりませんでしたが、かなり緊張しました。それがセルフサービスになる?(そんなことないか) もし無くなると随分楽になるかも、と考えたのですが、このセルフサービス空港、アメリカ国内、アメリカ国民だけのことのようですよ。私もおぼえていますが、アメリカ国内に入ってしまえば、アメリカ国内の空港サービスは、日本で言えば、バス、鉄道のサービスと同じでしたからね。どうってことないようですよ。だから簡単にハイジャックが出来て、9.11が起こったなんて言いませんけどね。欧州各国(EU内)も航空機での移動は、自己責任で目的地へ行きなさいと、そう言われていたような気がしますけどね。

ウォール・ストリート・ジャーナル日本版の記事です。

ウォール・ストリート・ジャーナル日本版は
「米国の航空会社は、空港の手続きの自動化を進めており、次の大きなステップのための土台を築こうとしている。空港の建物に到着した時から飛行機に搭乗するまでの間、航空会社職員に1人も会わないで済む手続きだ」
と書き始めます。

記事の筆者は、さらに
「長年にわたって、乗客はオンラインないし空港キオスク(自動チェックイン機)でチェックインしており、さらに近年では航空会社は紙のボーディングパス(搭乗券)を電子パスに切り替えた。いまや航空会社は、乗客が自分の手荷物をチェックインし、ボーディングパスをスキャンできる技術に頼ろうとしている。ただし必ずしも支障が生じないわけではない」
と書き連ねます。

でも、まだまだ、日本でもやっている当たり前の話のようですね。預ける荷物と機内持ち込み手荷物のチェックが必要になりますが、こんなの機械でできますからね。確認をすべて機械任せにするかどうかは安全の意識の問題ですからね。 安全ではない荷物を航空機内に持ち込もうとした場合、航空会社はその乗客の搭乗を拒否すればよいだけですからね。

「近い将来の空港では、「乗客の皆様の最初の出会いが、機内での客室乗務員になる可能性がある」とアラスカ航空(アラスカ・エア・グループ傘下)のベン・ミニクッチ氏は言う。同航空は米国ではセルフサービスの先駆者で、シアトルとサンディエゴで手荷物のセルフタギング(タグ付け)を最近導入。年内に8つの空港で導入する予定だ。
一方、アメリカン航空(AMRコープ傘下)はテキサス州オースティン空港でこうした技術をテストしたあと、向こう2年間でニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴなど主要空港にキオスクを展開して、乗客に自分のチェックイン手荷物をタグ付けさせる。また先月には、ラスベガスでジェットブルー航空が米航空会社として初めてセルフボーディングゲートを正式に実施した。乗客は自分自身の航空券をスキャンして搭乗できる」
ようになったとのことです。

客室乗務員はセルフになってもやはり存在するようですね。私なんて、客室乗務員は音声ロボットで、搭乗チケットをチェックして、「いらっしゃいませ」、「12Aの座席にどうぞ」などと、あたり前のことを言えばよいなどと頭に描いたのですが、違いましたね。まして、機内販売は自動販売機でできますからね。機内販売ロボットもあったりして・・・。
セルフですから、自分の手荷物のチェックインも乗客がすることになるのですね。でも、乗客に何かさせる(今回は手荷物にタグ付けさせる)とそれをチェックする航空会社側の要員が必要になりますがね。(貼り忘れ、貼り間違いは乗客当人の責任かもしれませんが・・・) ただ責任をきちんと果たさない(果たせない)乗客を搭乗させるかどうかは航空会社の判断でできますよね。それと、航空会社のサービスが悪いとの乗客からの苦情受け付けも多分セルフになる?との話ですよ。ウソですけどね。 

さらに、
「航空会社各社は、高度技術によって、手慣れた乗客のために空港の搭乗手続きを迅速化できると述べている。手荷物のチェックインだけで1分ないし2分間の短縮になるという。その間、航空会社職員は乗客との質疑応答に集中できる」
としています。手慣れた乗客が増えるととの条件付きですね。私、ふらぬいも昨今、セルフ給油は迅速になりましたからね。これは違うか・・・。 航空会社としては、やはり乗客との質疑応答(苦情受け付け)のための要員はきちんと確保されているとのことですね。安心しました。

「しかし航空会社の従業員組合は、こうした自動技術の導入は、搭乗前手続きを乗客にアウトソースすることによってスタッフを削減する手段だと警戒している。国際機械工・宇宙航空労働者組合(IAMAW)のスポークスマン、フランク・ラーキン氏は「それが乗客が強く要求しているものでないことは明らかだ」と述べ、「技術が増えれば増えるほど人が減るか? わたしはそうは思わない」と述べた」
とのことです。私は省力化(自動化)装置を設計していましたから分かるのですが、自動化技術が増えれば増えるほど、客先対応を含むいろいろな高度技術を要する航空会社スタッフが必要になると思いますけどね。スタッフを減らせばよい訳ではありませんからね、ちと心配です。

「ジュネーブに本拠を置く航空ITプロバイダー、SITA社の最近の調査によれば、セルフボーディング方式は乗客の70%にアピールしており、ほぼ同率の乗客が自分の手荷物を自分でタグ付けしたいと考えている。
国際航空輸送協会(IATA)は2020年までに世界の乗客の80%に対して完全なセルフサービス航空手続きを提供したいとしている。そうなれば航空業界にとって年間21億ドルのコスト削減になるという。ただしIATAもSITAも、自動化履行コストを明らかにしておらず、個々の航空会社も公開していない」と言います。
さらに、
「米航空会社と空港は、欧州の現状に追い付こうと努力している。欧州ではドイツ・ルフトハンザ航空が1990年代末にセルフボーディング方式を開始した。同航空はドイツの3つの主要ハブ空港でこの方式を正式に履行し、乗客はこれにうまく順応しようとしているという。
ルフトハンザのスポークスマン、アーゲ・デュンハウプト氏は「われわれの乗客の多くはフリークエントフライヤー(常連の乗客)で、スタッフとずっと話をしないでいられるほうを好む傾向が強い」と述べ、「彼らはオンラインでチェックインし、携帯電話のボーディングパスを得て、自動ボーディングゲートでそれを使っている」と述べた。
ブリティッシュ航空とイベリア航空(いずれもインターナショナル・コンソリデーテッド・エアラインズ傘下)もまた、各種のセルフサービス方式を導入している」 と言います。かなり”まゆつば”情報もあるようですが、なんたらの調査結果は調査を依頼した側の都合のよい調査結果にしかならないのも真実ですけどね。まあいいでしょう。
ドイツと言えば、私、ふらぬいには苦い思い出があります。航空会社に預けた手荷物がどこかに行ってしまった事件ですね。旅の想い出ブログにも書きました。ドイツのボン空港で、手荷物が届かないとクレーム申告する長蛇の列ができましたね。私も被害者?でその列に並びました。クレーム受付はドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、英語等々マルチリンガル対応の航空会社職員がやっておりました。たった一人でですよ。日本語、中国語はもちろんダメでしたが。
ヨーロッパ、特にEU加盟国間は国内航空で接続されている感じですから、セルフボーディングがこれからも盛んになるでしょう。便利になります。あとは安全面だけですね。空港にライフル銃を構えた兵士が常駐することさえ厭わなければ、きっとうまくいくのでしょう。

米国やカナダはどうなるのでしょうか。あっ、米国、カナダは国内接続と同じです。ある空港の平日の出来事です。
「米国でセルフサービスを推進する前線はスロットマシンが1600台あることで有名なラスベガスのマッカラン・インターナショナル空港だ。同空港の新ターミナルではセルフタギングないしセルフボーディング技術を備えた14のゲートと150台のキオスクがある。
最近のある平日、カナダのウエストジェット航空の搭乗客は、手荷物タグを印刷するキオスクの助けを得て、チェックイン手続きを大方スムーズに行っていた。しかし、その手続きはとても完全に自動化されているとは言えなかった。一握りの搭乗客が自分自身の手で手続きを行っていたものの、大半の搭乗客についてはウエストジェットの従業員がキオスクの画面を操作し、タグを付けてあげていた。手荷物を預ける場所には、より多くの従業員が待機し、タグと搭乗券のスキャンを行っていた。
セキュリティーチェックを過ぎると、格安航空のジェットブルーのゲートの担当者が構内放送を通じて、セルフボーディング方式による搭乗手続きの説明をしていた。搭乗を待つ客の大半はセルフボーディング方式に好意的な見方をしていた。
カリフォルニア州サンマリノから来たカール・ミルキーさんは、「これってすごくない? 全てがちゃんと動けば、おそらく時間の節約になるよね」と話した。何分か後、ミルキーさんは2つある搭乗ゲートのうち片方を通過した。このゲートは正しい搭乗券がスキャンされるとプラスチックのドアが開くという仕組みだ。しかし、ミルキーさんの妻レイラさんはあまり幸運ではなかった。
システムがレイラさんのチケットを認識しなかったとみられ、ゲートは閉まったままだった。そのため、搭乗者の列の動きが止まってしまった。結局、ゲートの担当者はレイラさんをゲートの横に誘導した。システムはレイラさん以外の人もストップさせ、担当者はそのたびにシステムを停止し、手動で手続きをするありさまだった。
ジェットブルーのゲートの担当者、デービッド・ウィクバーグ氏は「システムに負担をかけ過ぎた」と話し、混雑を緩和させてくれることが多いため、普段は自動ゲートの方が好きだと付け加えた。
しかし、ジェットブルーの乗客シャイ・ホリさんは、航空会社が重要な対人コミュニケーションを一つ忘れていると指摘し、こう言った。「機械は『楽しい空の旅を』とは言ってくれないからね」
とのこと。
セルフサービス空港の楽しい一日、思い出になるのでしょう。
でも、日本国の空港、航空会社がセルフサービスを始めたら、ここかしこに話す機械(ロボット)が対応してくれます。ましてワンフレーズは得意中の得意ですからね。機械が『楽しい空の旅を』なんて言うのは得意中の得意です。セルフサービス空港は日本国の雇用創出に役立つかも・・・。

ただ、日本国では国土交通省がセルフサービス空港の認可を空港会社ならびに航空会社に与えることは多分ないと思いますので、日本国内にセルフサービス空港は流行らないかもしれません。だって、空の安全は国土交通省が責任官庁ですから、お客様に何事も責任を持たせるようなことは、まず認可しないのではないかな・・・。しかも、雇用を削減するようなこと、日本の官庁が許可するとは思えないのです。それが、日本の空港の国際競争力や航空会社の競争力を削いでいるとも言いますけどね・・・。お役人様としたら、セルフサービス空港、そんなものより雇用創出のため、そら弁、そらレストラン、そらタウンをたくさん作らないといけないと指導するのです。

私、ふらぬいは空港、飛行場ばかりでなく、鉄道駅も大好きです。港(船)の駅も道の駅も好きです。とにかく乗り物の発着所が大好きです。これらを見つけると、必ず、中まで入ってすみずみまで観察?します。でも、このように人が集まるところ、空港までもセルフサービスにして、どうしようと言うのでしょうか。ゆきつく先は、無人駅ならぬ無人空港? 歌謡曲にありましたっけ? まさかね。

セルフサービス空港-米航空各社、搭乗手続き自動化推進へのつれづれぶろぐでした。

日本人は乗り物の発着所を歌にしていますね。思い出してみますと、空港:テレサテン、駅:竹内まりや、港:唱歌にもあります、石原裕次郎、吉幾三もあります。道の駅はこれからヒット曲に恵まれると思います。蛇足でしたか・・・。
いつかの日か、駅をつれづれぶろぐしてみたい・・・。

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