横浜若葉台の浅い春に妻恋鳥にめぐり会いました

春まだ浅い横浜若葉台の散歩道に妻恋鳥(つまごいどり)にめぐり会ったブログです。満開の梅、今回のブログでは白梅なのですが、白梅が咲き誇る林の中から、一羽の雉、きじ、きぎすとも言います、が、春まだ浅い未耕の畑、畠(はたけ)、白田(しらた)、水の無い田圃(たんぼ)のことです、に現出し、鳴き声も発せずに、白梅の林に戻っていきましたね。

昨日の夕方頃です、若葉台団地の周回道路の紅梅にメジロの姿を見つけ、デジカメのシャッターチャンスを伺っていましたら、なんと、浅い春ゆえ未だ耕されていない畑の中に、一羽の雉(きじ)が現れました。多分、白梅の林の中から出てきたものと思われます。

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その時間経過をお見せできないのは残念なのですが、私の方に向かってくるのではなく、広い未耕の畑を、白梅の林と平行に歩き、何かエサをついばみ、その後、白梅の林の中に姿を消しました。その一部始終を見ていました。

遠くに雉と白梅で少し見にくいのですが、こちらの写真はどうでしょうか。
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同じ様な写真になりましたね。失礼しました。

それで、梅に鶯(とりあわせのよいものの例え)と違い、梅にメジロ(とりあわせの悪いものの例え?)や、梅に雉はどうして短歌や俳句に詠まれることはないのだろうと考えました。あの、勝手にそう考えたものですからね。ブログの流れに無理があると思われた方、あとで罪滅ぼしも考えていますからね。我慢して下さい。なんと言いましても、タイトルの文学的(?)表現から、本当に無理してしまうのですがね。

それで、浅い春に妻恋鳥、の言われです。
浅い春ですから、春になってからまだ日が浅い、経過した日時が少ないのです。それで、植物、特に木の花はせいぜい梅の木に紅い花、桃色の花、白い花しか花の色や香りをつけていないのです。あの、どこかの花屋の花や、造園の木の花は人工的に季節の先取りをしている場合もありますので、ちょっと違います。それで、この横浜若葉台、横浜のチベットはいままだ浅い春なのです。
妻恋いは、夫恋い・妻恋いと書き、夫婦または牡牝が相手を恋いしたうことです。妻恋鳥(つまごいどり)は雉(きじ)のことです。まして、ちょっと和歌、短歌に興味のある方なら、雉(きじ)のことと分かりますね。(ゴメン、言い過ぎかも) これは、大伴家持の万葉集にある有名な歌からきていますよ。

「春の野にあさる雉(きぎす)の妻恋ひにおのがあたりを人にしれつつ」(大伴家持)

この歌が詠まれて以降、雉(きじ、きぎす)は妻恋鳥になってしまったのです。本当は大伴家持には妻への複雑な想いがこの歌にはこめられていたのでしょうね。私には残念ながら読みとれませんが。でも、昔から歌人には、雉は妻恋鳥の代名詞になってしまっていたのです。それで、話は一気に飛びますが、皆さんは金塊和歌集を残した源実朝をご存じですね。なぜ、源実朝が歌人になったかはご存じですか。それは彼の父、源頼朝の歌が二首、新古今和歌集に載ったからとも言われております。父、あの頼朝よりは、私、実朝の方が歌人として優れているとね。でも、歌人としての評価より、鶴ヶ岡八幡宮のイチョウの木の事件が有名? あっ、このことはあまりこのブログには関係在りませんでした。いつかつれづれぶろぐするかもしれません。
それで、歌人としての源実朝には、大伴家持のこの歌が頭の中にあったのでしょうね。彼にも雉、妻恋鳥の歌があります。

「をのがつまこひわびにけり春の野にあさる雉(きぎす)のあさなあさななく」(源実朝)

この歌の善し悪しは判断が難しいところですが、意味はわかりますね。朝ごとに牡の雉が牝の雉を想い春の野で鳴いているのです。あっ、ゴメン。歌人、源実朝にはもっと奥深い意味があるのでしょうね。

私は、雉(きじ、きぎす)を詠んだ歌では西行のものが好きですけどね。

「生いかはる春の若草待ちわびて原の枯野にきぎす鳴くなり」(西行)

こちらだと、春の若草を待つ雉に動きがあります。うきうきしていますし、枯野の情景がはっきりしますね。まして、妻を恋うとの文言が無いのが良い? あっ、たいして詩心もないのに、選者みたいに批評したりして、本当に、失礼しました。

それで、写真でお見せしましたが、雉(きじ)が白梅の林から出てきて畑、畠、白田(しらた)の中で勇躍している様を私、ふらぬいが大胆にも歌にしてみました。おかしいのは承知の上ですし、歌というものはかならずしも現実とそぐわなくても良いとの考えも私にはあるのです。というのは、しばらく雉の行動を追ってはいたのですが、いっこうに鳴き声を発しませんで、そのまま白梅の林の中に消えていったものですからね。でも、歌人、ふらぬい、雉は鳴かせます。

「夕映えの白梅(うめ)の生(は)やしをいさみでて白田(しらた)中(あたり)で雉(きぎす)鳴くなり」(ふらぬい)

夕方です。白梅に少しかげりが増してきました。その白梅の林(生やし)の中から一羽の雉、妻恋鳥がでてきて、(妻恋しさに)鳴いていることよ、との意になるのです。実際は、どうしても鳴いてくれず、白梅の林に消えたのです。妻恋しさはあってもなくても良いのですが、雉はやはり鳴いてくれないと絵(歌?)になりませんね。

でも、「雉も鳴かずば打たれまい」との言葉もありますからね。それで、打たれたくないから雉が鳴かなくなったとか。それなのに、鳴かせてしまった私、ふらぬいは、「無用のことを言ってしまって、禍を招くことになってしまった」とか。そんなことはありませんでしょうね。

それで、紅梅に鶯(うぐいす)ならぬメジロです。梅に鶯(うぐいす)はあまり見かけない光景ですね。見かけることはあるのだそうですよ。でも、メジロに比べ鶯は、かなり姿、形が落ちる(?)とか、みすぼらしい(?)からでしょうね。

知ったかぶり(請売りです)をしますとですね、古典短歌では「古今伝授」という作歌法に基づいて歌を詠んでいきますので、必ずしも現実の実態と同一ではなく、むしろ大きく遊離していることがしばしばあるのだそうです。たとえば、春の季節感を表すものにどなたもご存じの「梅に鶯」がありますね。これはですね、「古今伝授」といって紀貫之から始まって、藤原俊成・定家で完成し、日本の歌の美意識や美の基準が定着しました。その基準から歌を詠む時の基準も定着したのだそうです。例えば「梅」といえば必ず「鶯」という言葉が来るといった具合です。実際には、「スズメ」や「メジロ」のような小鳥が梅の木や葉、花に着いている虫を食べに来ている場合の方が多いのに、梅には鶯を添えて歌を詠むことになっています。読者に春の到来を連想させ、心をときめかせるからなのだそうですよ。昔の歌人は実は梅に鶯を実際自分の眼で見て歌を詠んだのではなく、鶯の声を聴いて歌を詠んだのです。ですから、詠んだ梅に鶯がいたかどうかは定かではないそうです。(藤原定家が言っていたなんて書きませんからね)

それで、昔から、今でも、と言えるのかも知れませんが、梅にスズメ、梅にメジロ、梅にヤマガラなどの名歌が少ないのだそうですよ。分かりますよね。「古今伝授」という作歌法に基づく、歌詠み人、歌人としてのプライドが邪魔をするのでしょうね。
それで、その打開策(になるかは定かではありません)の提案です。
梅にスズメは取り合わせの問題があるのですが、松竹梅のうち、松や竹にスズメとか、雲にスズメは良いのだそうです。まして、雲にスズメで雲雀(ひばり)になるとか。あっ、ゴメン。じゃあ、梅にメジロはどうかと言いますと、鶯、”うぐいす”は4文字ですね。それで、”メジロ”を”メニシロ”鳥としてしまうと鶯の代わりに使えるとか・・・。失礼、これも違うかな? それで、梅にヤマガラですか? そのままで「いいんでないかい」、「使えばいいべさ」と答えますよ。実はあまり真面目に考えていませんでしたね。忸怩たるものがあります。

私、ふらぬいが和歌、短歌についてそれなりに見識があるかと言いますと、ちょっとした知識はありますが、見識には欠けているのです。それなのに、ブログで皆さんをこんなに引っ張ってしまったことへの、罪滅ぼしが必要ですね。それで、罪滅ぼしになるかはどうかは分かりませんが、以下でもって無理矢理罪滅ぼしにしてしまいます。

私のデジカメ写真で、何度か梅に小鳥の写真をお見せしました。私のデジカメですと、毎度のことなのですが、どこに小鳥が写っているのかと宝探し現象が起こっているとの話がでているやに聞いております。本当です。それで、今回は紅梅にメジロをそれと分かるように拡大して張り付けますね。もう少しメジロの色がきちんと出ていると良いのですがね。

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やはり見にくかったですか。罪滅ぼしにはなりませんでしたか・・・。失礼しました。

横浜若葉台の浅い春に妻恋鳥にめぐり会いましたとのブログでした。

あの、遅ればせながら追記させていただきますが、キジ(雉)(正式名称はニホンキジ)は日本国の国鳥(こくちょう)ですからね。今話題のトキ、朱鷺(正式名称はニッポニア・ニッポン)ではありませんよ。法的に根拠はありませんが、1947年(昭和22年)に日本鳥学会がキジを国鳥に指定し、その後、一般に定着したものです。キジは以下の六つの理由で選ばれたそうです。
(1)日本の固有種(日本にしかいない種)であり、日本を象徴する鳥であること
(2)留鳥(季節的な渡りをせず、日本にとどまっている鳥)であり、人里近くにもすむため、一年中、容易に見ることができること
(3)繁殖期のオスが非常に美しいこと
(4)大型で肉の味が良く、狩猟の対象として適していること
(5)古事記、日本書紀などの文献にも登場し、古くから知られているほか、おとぎ話「桃太郎」でも有名であること
(6)オスの飛び立つ姿は男性的であり、メスは母性愛が非常に強いこと
このうち、(4)と(6)は時代とともに変化しているようです。日本古来の鳥類、動物を見直す必要がありますね。なんと言いましても現在の話題は、トキ(朱鷺、名前だけはニッポニア・ニッポン)、パンダ(大熊猫)といった、中国からやってきた鳥や動物に、そんな鳥もいたの?と言われるような状況になっていますからね。
キジ(雉)を見かけたら、是非、国鳥!、国の人気者!、伊達男!、ヤマトナデシコ!などとニホンキジを褒め称えましょう。
(6月6日 ふらぬい記)

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