もう「マドモワゼル」とは呼ばないで、私は「マダム」のつれづれぶろぐ

”消える「マドモワゼル」、フランスの行政文書で使用禁止に”、と衝撃的(?)な文言が新聞記事のタイトルにありましたね。それで、「フランス語から、マドモワゼル という言葉が消える!? そんな馬鹿(バカ)な!?」 と、!? を二つも付け、馬を鹿と間違える「叫び」、少し前回のブログを引きずっているのはご容赦下さい、をあげているのは私、ふらぬいです。それで、もう「マドモワゼル」とは呼ばないで、私は「マダム」のつれづれぶろぐです。

私、ふらぬいは、もう、うん十年前ですが、憧れの大学に入学、大学生になって、第二外国語にフランス語を選択して、本当に一生懸命フランス語を勉強してきたのです。それも、これまた憧れのフランス、パリに旅行に出掛け、「マドモワゼル」と若い女性にいつの日か声をかけるのを夢見て勉強してきたのです。それで、これからフランス語を学ぶ学生(男性ばかりでなく女性も)に、「マドモワゼル」使用禁止、なんとしたことをしてくれるのか、と嘆いておりますよ。実は、私事、やっとフランスに出掛ける機会があって、フランス、パリで、「マドモワゼル」を使って女性に声をかける(仕事でですよ)と、「マダム」(奥様)ですとか、「ドクトレス」(女博士)と呼びなさいと言い直しを迫られ、叱られていたのを思い出します。あの時になんとなく、「マドモワゼル」はあまり使わない方が良いのかなと感じてはいたのですがね。アガサクリスティの小説にでてくる名探偵エルキュール・ポワロ、彼はベルギー人です、は女性に「マドモワゼル」を頻繁に使っていましたからね。まだ使って大丈夫と。未婚女性、また夫がいなくなった(死別、離婚とも)女性を「マドモワゼル」と呼んでいましたからね。私は、あくまで未婚女性の敬称と信じて使っていました。そしたらなんと、「マドモワゼル」の本家、フランスでは、「マドモワゼル廃止!」、未婚も既婚も、女性は「マダム」と呼んで、となるそうですよ。

先日の新聞紙上を賑わしていましたね。フランス政府が、行政上の書類(役所の申請書類など)で「マドモワゼル」 という表記を無くす事を決定したそうです。その裏には何かあるのでしょうか。何かあったのでしょうね。

それで、「マドモワゼル」使用禁止、新聞各紙は以下のように報道していました。

「フランスのフィヨン首相は、今後同国の行政文書に、未婚女性の敬称「マドモワゼル」を使用しないと発表した。国内の女性団体が昨年9月、この単語の使用が性差別に当たると陳情しており、首相がこれに対応した形となった。
首相は、正当な理由なく女性の婚姻区分を示す単語が書類に使用されているのは差別にあたると言及。新たに印刷する書類から「マドモワゼル」は消去され、女性を示す性別欄は「マダム」で統一されることになる。なお男性には従来から選択肢がなく、一律で「ムッシュ」となっている。
「マドモワゼル」には、若さや未熟といった意味合いも含まれ、一定の年齢に達しても結婚しない女性にとってそぐわない言葉だった」
とのことです。

な~んだ、行政文書つまり、政府や行政が発行する公文書に未婚女性の敬称「マドモワゼル」を使用しないということのようです。この単語の使用が性差別に当たるとのことですね。正当な理由もなく女性の婚姻区分を示す単語が書類に使用されているのはおかしい。それで「マダム」で統一とね。確かに一理ありますね。男性の婚姻区分を示す単語がないのはおかしい、ではなかったのですね。(当たり前です) じゃあどうして正当な理由もなく、男性、女性の区分分けをするのだろう。それは性差別にならないのでしょうか・・。違いますね・・、忘れて下さい。

私なんか、フランス語を、うん十年も使ってきて(実はほとんどフランス語を忘れています)、「マドモワゼル」には、若さの意味は存じていましたが、未熟といった意味合いも含まれ、一定の年齢に達しても結婚しない女性にとってそぐわない言葉だった、とは知りませんでした。「マドモワゼル」は未婚の若くて、可愛くて、優しくて、美しく、華やかな女性の敬称と習いましたが・・・。(誉めすぎ?) それは「マドモワゼル」にはそちらの方がとっても多いのですから・・・、と大学時代の若い時分、そのように、大学のフランス語講師、マダム O.マチルドから教わりました。その時は、そうか、「マドモワゼル」にはそのような素晴らしい意味合いがあるのか、将来、是非フランスで使ってみたいと思いましたね。

それで、新聞記事によれば、
「フランス首相の意を受けて、フランス首相府はこのほど、未婚女性に付ける敬称「マドモワゼル」をできるだけ公文書で用いないよう指示する通達を出した。女性だけに既婚か未婚かの明示を強制し、差別的だとする指摘を踏まえた措置という。首相府は各閣僚と知事宛ての通達で、未婚女性への敬称をこれまで既婚女性に用いていた「マダム」に改めるよう指示。ただし、既に「マドモワゼル」などと印刷済みの書類は、在庫がある限り使用できるとした。
AFP通信によると、表記変更を要望していた女性団体は、通達を歓迎するとともに「企業や民間の団体もこれに倣い、マドモワゼルの表記を全ての文書から廃止するよう呼び掛ける」
と声明を出したのだそうです。少し怖いような気もします。

フランスの行政文書、公文書になぜ、「マダム」(madame)とか「マドモワゼル」(mademoiselle)の呼称を使うのか少し分かりませんが、「ムッシュー」(monsieur)も使っているようですね。日本の公文書は、多分、様、殿、先生敬称で普通は「さん」が丁寧な呼称で、まかり間違っても、君とか氏、夫人または嬢は使いませんからね。あっ、使っているのもあるかも知れませんね。やはり男女おなじように敬称としては「さん」が一般的な呼称なのでしょうか。呼び捨ては特別な公文書に使われる? まさかね。

皆さんご存じと思いますが、普通の公文書では、英語も男性は”male”で女性は”female”ですしね。あっ、”Mr.”と”Ms.”もありますからね。フランス語では”homme”、”masuculin”が男、”femme”、”feminin”が女ですね。こちらが性別表現の主体になっているように思っていました。入国審査資料には多分、こちらの選択だったような・・・。

「マダム」(madame)は古くは、騎士の妻、名門夫人の尊称で、奥方様のことでした。現在では一般既婚婦人の敬称で・・・夫人、様、さんを表します。また敬意をもって女性を呼びかけるときに使いますね。ですからやはり「マダム」は奥様、「メダム」は奥様方と複数の奥様方に呼びかける時に使います。
一方、「マドモワゼル」(mademoiselle)は古くは平民の娘・妻の敬称でしたね。名前の前につけて・・・嬢、さんですね。現在では未婚婦人の敬称で・・・やはり、嬢、さんですね。また、単独に用いて、お嬢様、令嬢と呼びかける時にも使いますね。「メドモワゼル」はお嬢様方との呼びかけに使います。

いつのまにか、女性に対して「マドモワゼル」 と呼ぶ事は、結婚しているかどうかに触れることでもあり プライバシーの侵害であるという意見が多くなってきており、有力な女性団体が 政府に「マドモワゼルをやめてほしい」と訴えかけていたのだそうです。私は全然知りませんでしたね。
「マドモワゼル」廃止の背景にはフランスは離婚率が非常に高いという事や、1999年に成立したPACS(連帯市民協約)により 同棲カップルにも夫婦と同じ権利が与えられる(婚姻届を提出しなくても 財産分与の権利などがある)ようになった為、「結婚しているか、していないか」という枠組み自体がなくなってきているのだそうです。と言うことは、一つの家族にムッシュー、つまり夫が二人?、それともマダム、なんと奥様が二人かな。ちと分からないなあ?

そうですか、そのような複雑な事情があるのですか、と関心するより、これからフランス語教育、フランス語会話の現場でまずなにから教えるか、教わるかの体系が崩れていくように思いますね。
フランス語会話では、「ボンジュール ムッシュウ」、「ボンジュール マダム」、「ボンジュール マドモワゼル」とまず挨拶から教わりますね。このうち、「ボンジュール マドモワゼル」と一番発音しにくい(?)挨拶が省略されますね。もしかしたらフランス語の会話修得、少し楽になるかも知れませんね。「マドモワゼル」の発音では緊張しましたからね。
でも、性差別と言いますとですね、フランス語(ばかりでなく、スペイン語、イタリア語のラテン系言語も同様です)には、名詞にすべて男女の性別があります。つまり、名詞にそもそも性別のあるもの(例えば犬や猫等は雄雌の呼称がある)以外でも、すべての名詞に男性、女性の性別があります。外来語にも男性、女性があります。それを憶えないとうまくフランス語は話せないのです。私もこの名詞の性別には苦労しました。これは男性名詞だから、形容詞も男性形を使う。またこれは女性名詞だから、形容詞は女性形と。さらに複数もあって・・・、こんなことを考えているうちに、フランス人の友人との仲はあまり発展しなかったのですけどね。でも、これはフランス語を学ぼうとする人への差別(?)ではないのでしょうか。さらに国名にも男女の区別(これも差別ではないのでしょう)があるのです。フランス、イギリス、中国、韓国は女性名詞、アメリカや日本は男性名詞なのです。ついでに、それで日本から入ってきた名詞で今ではフランス語になっているもの、たとえば柔道(Judo)や寿司(sushi)は男性名詞とか・・。男の国からきた言葉だから男性なのでしょうか、芸者(geisha)は女性名詞? 何故かわかりませんがね。こんなに性差別?があってよいのでしょうか? あまり話を複雑にしますと、ボロがでてきますので、このくらいにしますね。 

これからフランスでは 男性には「ムッシュ」、女性には、若い、美しい、可愛い、優しく、華やかに関係なく、「マダム」を使用するのが、正しい使い方なのです。なぜかと言いますと、フランスでは女性、つまり「マダム」はいつまでたっても、若く、美しく、可愛く、優しく、華やかなのです。えっ、それって、「マドモワゼル」が「マダム」に・・・。意味がわからない? あの差別で使ってはいませんからね。

もう「マドモワゼル」とは呼ばないで、私は「マダム」のつれづれぶろぐでした。

どなたも揶揄するつもりはありませんが、フランス語にせよ日本語にせよ、昔から語られてきた素敵な言葉が差別用語として無くなるのは寂しいものです。





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この記事へのコメント

pomme
2014年06月15日 18:18
マドモワゼルが使われなくなっているのは、性差別だからだけではないと思います。フランスでは女性の魅力は「成熟」にあるのだとか。若い方が良いと考えるのは日本人的な思考で、フランスでは、成熟した女性の方が素敵だ、と考えている人が多いのだそうです。だから、マダムと呼ばれるのは一人前の大人と認められた、ということになるみたいです。日本とは随分違いますね。

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