中国高速鉄道、信号「赤」に変わらない重大欠陥をつれづれぶろぐ

中国の高速鉄道事故については、中国鉄道省が事故当初言っていた「落雷により信号設備が故障した、天災?(想定外の事故?)」から、「信号設備の設計上の欠陥、運用上の欠陥といった人災」との考えに、なんとなく傾きつつあるようです。でも、中国鉄道省としては、車輌の欠陥とか、ATC(中国ではATPと言うらしい)が装備されていなかった、使用できないようにしていたとの話にはどうも持っていきたくないように思いますね。
中国高速鉄道には装備されてしかるべき、列車衝突防止設備(ATC、中国ではATP)があれば、どんな状況に於いても列車の衝突、追突は避けることができましたからね。中国鉄道省関係者(車輌製造会社の方が良いのかな)は、車輌には欠陥はなかった、と早々に声明をだしましたからね。車輌に欠陥は無かったとするなら、何故、運転席車輌をメチャメチャに壊して埋めたのか、理由が(鉄道省は救出作業を円滑に云々とか言っておりましたが、これはウソとすぐ分かりましたからね。だって、それ以外の車輌はそのまま放置していましたから)分かりませんね。こちらにも、車輌の側です、大きな欠陥があるのでしょうね。なんと言っても中国版青いキリン、中国新幹線車輌のことですよ、ですからね。それを隠蔽したかったのでしょうね。でも、しばらくは、落雷による信号設備故障で時間を稼ぎ、そのうち時間が解決してくれる、の線で中国当局(いろいろからんでいますから、こちらの表現が良いのかも)が考えているのかも知れません。

私は事故当初から運行管理システムそのもの、つまりプログラムソフトに大きな欠陥があるのではないか、と考えていますがね。あの、運行管理システムは信号設備の監視制御(管理)も行いますし、車輌の停止、走行の指示も出すことができるのです。ですから、中国高速鉄道、中国版青いキリン号の総合指令部の働きをしているのです。このシステムは中国高速鉄道運行のための最重要部、心臓部で、中国オリジナルと言う青いキリンそのものを動かすものですから、そこに問題があるとは中国当局としては言い難いのでしょうね。

それでしばらくの間は、落雷でもって、信号設備が故障し、信号が「青」になりっぱなしで、「赤」にならなかったのが事故の原因として時間を稼ぐことにしたのでしょう。あの、信号設備はもちろん大事ですよ。信号設備が故障、それだけのせい、責任にさせてよいものですかね。でも、運行管理システムの方がさらに重要なシステムなのです。しかも、それは、中国が中国の技術で作った中国版青いキリンの運行管理システムとまで言っています。それで、中国としてはその中国の技術の粋を集めた大切なものに、そんなものが本当にあるのか分かりませんが、触れたくないのでしょう。

それで、”中国高速鉄道、信号「赤」に変わらない重大欠陥をつれづれぶろぐ”します。このように書きますと、このような重大事故を”つれづれぶろぐ”してしまっていいのか、との厳しい指摘もあるかもしれませんね。あの、”つれづれぶろぐ”は必ずしも提起された問題を揶揄してばかりと言うわけでもありません。しっかりと、問題点を指摘し、分析して、もし有れば、解決策まで提案していますよ。必ずしも、そうとは言えないと仰りますか? そうでした、そんな時もあったかも知れません。えっ、殆ど、とさらに厳しく仰いますか? そうですか、忸怩たるものがあります。でも、つれづれブログですからね、では、いきますよ。

「中国高速鉄道、信号「赤」に変わらない重大欠陥」の新聞記事に接し、もしかしたら、もっと国内に内在する事柄もあったのではないかと考えるものです。それはですね、信号の「赤」、「黄」、「青(緑)」の有する意味ですね。この国は共産党が一党支配の国ですからね。「青」のままで、「赤」にならなかったのは問題なのです。かなり論理に無理がありますね。後になるとそれなりに分かりますよ。

それで、新聞によりますと、今回の高速鉄道事故の原因は落雷(落雷は天災であり、想定外(手の施しようのないこと)のこと)による信号機故障だった、としていましたね。それで、事故調査もままならぬうちに運転再開までしてしまいましたが。中国鉄道省内部では、事故原因について、かなりのことが分かっていたらしいのです。

「中国浙江省温州市で7月23日夜に発生した高速鉄道事故で、鉄道省は追突の原因とされる信号の欠陥を事故の直後に把握しながら、公表しないまま、数時間後の7月24日未明に全国の駅に点検を指示していたことがわかった。中国政府の事故調査チームが同市で7月28日午前に開いた1回目の会議で、鉄道省次官が信号の欠陥を説明した」のでした。まず、事故は信号の欠陥のせいにしたのですよ。

でも、どのように読んでも、事故の全貌理解にはかなり疑問なのですが、やはり少し整理しないといけない。
それで、
「中国浙江省温州で起きた高速鉄道事故で、国務院(政府)の事故調査チームは7月28日、第1回全体会議を開き、温州南駅の信号設備の設計に重大な欠陥があったとの見方を明らかにした。つまり、「落雷により信号に故障が発生、前を走る列車に「赤」信号を送り、後ろの列車には停止の信号が届かなかったうえ、運行指令担当も衝突防止の警告を発信しなかった」、と追突した事故原因の初期分析結果を報告した。
その中で、安路生・上海鉄路局長は7月28日午前、現時点の調査結果として、落雷という「天災」を強調してきた当局が「人災」の可能性を認めたのは初めてのことである。
中国メディアによると、追突された列車の運転士は「指示を受けて停止した」と話しており、信号の誤作動で前の列車が止まっているにもかかわらず、後ろの列車が突っ込んだ可能性がある」
とのことです。
一方、
「この信号を設計した北京の企業「北京全路通信信号研究設計院有限公司」は7月27日付で「心からおわびしたい」と謝罪し、「調査に協力し、受けるべき処罰は受ける」とする声明を出していた。中国メディアによると、同社の信号は北京―上海など全国の高速鉄道網に採用されている」
とも述べています。なんでお詫び? 企業はこんなところでお詫びしてしまうと次回の仕事は無くなり、会社倒産、または解散しないといけないのでは? と私は思いますが、少し裏がありましたね。なんと同社の信号は中国の鉄道輸出先のいたるところで使用されており、北朝鮮・平壌の地下鉄、中近東、アフリカの中国鉄道の輸出先には、この企業の信号が使われているそうです。いわゆる出来レースかな? かなり、きなくさい感じがしますね。

私は、かってIT技術者でしたので、7月24日未明に鉄道省が信号の点検指示を出して、それと時期を同じくして高速鉄道の運行再開に踏み切ったというのはどこか裏があるとしか思えませんでしたね。信号の不具合はどのように修理したのか。修理した後の確認試験、再現試験はいらないのか、などと千々に悩みます。あっ、私が悩んでもどうしようもないですがね。このような落雷が起こることはしばらくは無いとでも判断したのでしょうか。

本当に信号設備だけの問題なの? との疑問は、当局以外の人からは出てきますよ。それで、
「これについてインターネット上では、「これが数日間かけて出した調査結果か」「信号機に欠陥があったとして、なぜ衝突防御システムまで故障するのか」など、疑問の声が噴き出している」
と、まともな中国人の指摘もありますね。
だから、こんな調査結果では万人を納得させることはできないのです。上から目線の報告に思えるのです。つまり、中国鉄道省、中国共産国家には傷がつかない。そのような調査報告になっているのですね。そして、これは、中国鉄道省のしかるべき方にとっても、傷がつく内容でもないですし、どこかの上層部から、こうあるべしの指示通りの報告になっているのだと思います。ですから、私が問題にしている衝突防止システムについては、何ら触れていないのです。衝突防止システムの欠陥については、中国鉄道省始め関係当局は認めていませんからね。そんなこと、衝突防止システムが動作しなかったこと、など話題にものぼっていなかったとしていますからね。

なんか変だな、やはり裏があるとしか思えませんね。私なんか、昔持っていたところの技術者魂が騒ぎますよ。「信号機に重大な設計上の欠陥があったため落雷で信号機が故障し、赤信号を表示すべき区間の信号機が誤って青信号を表示した」と今更言われて、ああ、そうですかとは言えないですからね。それなら、運用前の試験ではどうだったのかと確認したくなりますね。多分、運用前に確認試験などしなかったのでしょう。もう、2009年からこの信号機を使用していて、今までに何も起こらなかったと仰いますかね。あの、本当は全然信号を確認する必要もなかった、と仰るなら、そうかもと納得しますがね。そもそも高速鉄道では運行管理システムからの指令に基づき、自動走行しているのでしょう。運転手が信号を見ながら、ブレーキをかけたり、速度をあげたり、アクセルを踏むと言うのかどうかは分かりませんので、するのですかね。もしかしたら、私が間違っているのかもしれませんが・・・。

私はITシステムの設計者でしたから、たとえ他システムであっても、「設計上の人的ミスが追突を引き起こした」とすることには納得できませんね。なんとなれば、すべての条件を加味しての確認試験を行い、その確認試験をパスして運用に入るでしょうから。確認試験を行えば設計上のミスは分かりますから修正すれば良いのですよね。少なくとも、技術者の視点からみたら、設計ミスが有りながら確認試験をパスすることは、日本ではあり得ないことでしょう。

それで、中国のソフトハウスに製造をお願いしたソフトで、このようなやりとりが日本側発注者との間で有ったのを思い出します。中国側からソフトの完成日の日にちが提示されました。日本側発注者はじゃあその日には完成したものが手に入ると考え、その中国のソフトを組み込んだソフト全体の試験スケジュールを作成したのだそうです。そしたらなんと、中国のソフトは製造が完了するのが完成日であって、それからソフト開発技術者ならお分かりになる、単体試験、結合試験、総合試験が行われることになるのだそうです。中国側ソフトの完成日を、中国側作成ソフトの総合試験まで全て終了してソフト完成と考えていた日本側ソフト発注者は大変な目にあったそうですよ。これは中国人の考え方を理解すると分かると思うのですが、もしかしたら、今回の信号機は作ってみただけで、色々な複雑な条件を組み合わせての試験などやっていなかったのではないかと思いますね。特に中国は官僚社会ですから、いつまでにやれ、完成せよ、との指示がでると、必ずその、いついつ(何時何分)までに完成するのだそうです。怖い話ですが、ほとんど本当です。もしかしたら中国国内でもそうかも、と思ってしまいます。私の間違いだと良いのですがね。

それと、信号機の赤、黄、青(緑)表示のことですが、装置設計者として、警報表示(赤:障害、黄:保守、青(緑):正常)が中国とそれ以外の国では違っていたことがあったのです。
私は昔、北京の第三衛星通信地球局に私が設計した装置を納入したことがあります。その時に、表示の赤と青(緑)で、共産中国に納入するがための、表示器の色の変更を余儀なくされたことを憶えています、それは、共産中国では、赤は正常の表示、青(緑)は障害(故障)の表示を意味するのです。それで、すべての表示器の色の変更を余儀なくされた記憶があります。
それで、当時ですが、今から30年くらい前ですが、もしかしたら、中国の交通信号も、赤は進め、青(緑)は止まれとずっとそのように考えていました。私は、「ラストエンペラー」の映画でもなんかそのようだったと記憶していたのですが・・・。2003年に初めて北京に出掛けたのですが、交通標識の赤黄青(緑)は日本と同じであることわかりました。ただ、中国人は歩行者、車とも交通標識を守らない国民であることだけはわかりました。右折車に何度轢かれそうにそうになったか・・・。
調査しましたところ、交通信号の色について、 中国では、「革命のシンボルである赤が止まれを意味するのはおかしい。赤信号を『進め』」にしよう」という案が昔、紅衛兵によって提唱されたのだそうです。しかしながら、大混乱が予想されるため却下された歴史があるのだそうです。

少し話が逸れましたが、鉄道信号の赤と緑の意味するところは、中国共産党の考え次第で変わるのではと考えていますけどね、どうなのでしょうか・・。それで、現在のところは、信号の設計が悪いことになっていますが、信号を制御するコンピュータが落雷でストップし、自動制御できなくなり手動制御で信号を制御していたとの話もあります。でも、衝突防止のために装備している筈の自動列車停止装置(ATC、中国ではAPC)については、事故とは関係ないようです。自動列車停止装置の話など、全然でてきませんからね。自動列車停止装置の電源を切っていたのか、そもそも装備されていなかったのか。真実は闇の中なのでしょうか。藪の中ではありませんね。話すらないのですから。私は、運行管理システムに重大な欠陥が隠されていると思いますがね。と言うのは、並の(それなりに動くらしい)運行管理システムは経験の少ない技術者でも結構設計出来ますよ。それは、やはり中国版青いキリン運行管理システムなのではないかと思います。もしかしたら、運行管理システム自体全然無かった、それが中国版青いキリンなんてことはないですよね。まさかね。

などと書いている途中に、中国鉄道省が運行管理システムソフトに関する事柄にも触れてきましたよ。まだ真偽のほどはわかりませんがね。新聞によりますとですね、
「7月30日の新華社電によると、中国鉄道省の責任者は浙江省温州市での高速鉄道事故について、列車運行センターのデータ収集装置のプログラムソフトに設計上の重大な欠陥があったため、追突した北京発のD301の列車の自動停止装置が働かなかったことを明らかにした。欠陥が青信号の誤発信を招き、装置が作動しなかったとしている。鉄道当局が緊急停止できなかった原因に言及したのは初めて」
と出ていましたよ。
列車運行センター、私は運行管理システムと書いていますが、に大きな欠陥があったようですね。自動停止装置が機能しなかったのは、何かあるとは見ていましたがね。

事故車両を現場に埋めたことと同様に、都合の悪い情報を伏せたまま、なんとなく、身内で処理しようとする鉄道省官僚の隠蔽(いんぺい)体質が露呈しているようです。少しずつ明らかになっていくとは思います。まだまだ真相は闇の中のようです。

現地で7月28日に記者会見した温家宝(ウェン・チアパオ)首相が事故原因の究明について「全過程を公開する」と語っていましたね。その通り、原因追及、真相究明を図って欲しいと思いますね。中国も色々な意味でチェンジが必要と思います。

なんで、中国の温家宝首相にエールを送らないといけないのか、忸怩たるものがあります。

中国高速鉄道、信号「赤」に変わらない重大欠陥をつれづれぶろぐしました。

「中国高速鉄道、運行管理システムソフトに設計上の重大な欠陥、ATP作動せず」のタイトルにしたかったのですが、書き始めた時にはその情報が無かったものですから・・・。でも、2回続けてブログに認(したた)めましたが、自動停止装置が働かない恐怖、衝突した車両の運転手のそれはいかばかりだったかと気の毒に思いますね。やはり、システム構築にあたっては、いかなることがあっても、フェイルセイフ、安全サイドに動作するシステムが必要なのです。中国高速鉄道の運行管理システムはそのように設計されてはいないことはっきりしました。システムソフトの欠陥は、高速鉄道の運転を停止してでも、早急に除去しなければいけないと思います。

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