宮沢賢治、双子の星をつれづれぶろぐ

「双子の星」の物語は、”チュンセ童子”と”ポウセ童子”の物語です。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」(新潮文庫)の一番最初の物語として登場します。二番目の物語としては、私が大好きで、あのはやぶさブログに何回も使った「よだかの星」の物語が掲載されています。なんにも無くて話しを進めるのもなんですから、何度も読んだ本で、”断捨離”を免れた宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」(新潮文庫)の写真を貼り付けますね。
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「双子の星」をつれづれぶろぐすることになったのは、昨日、1月22日の朝日新聞「be土曜版」、”songうたの旅人”に、宮沢賢治「星めぐりの歌」と題して、「双子の星」の物語が載っていたからなのです。そこで、宮沢賢治作詞、作曲になる、以下の詩、歌詞が紹介されていました。

あかいめだまのさそり
ひろげた鷲のつばさ
あをいめだまの小いぬ
ひかりのへびのとぐろ

オリオンは高くうたひ
つゆとしもをおとす
アンドロメダのくもは
さかなのくちのかたち

大ぐまのあしをきたに
五つのばしたところ
小熊のひたいのうへは
そらのめぐりのめあて

ああ、その詩、歌詞です、は憶えていると思ったのですね。さそり、オリオン、大ぐま、とじっくり考えてみましたら、昔、小学校の学芸会”双子の星”で、本当は”二子の星”でしたが、私は”ポウセ童子”の役をしたことを思い出したのです。なつかしい詩、歌詞でした。どのように歌ったか、いまではまったく憶えていません。しかし歌詞ははっきり憶えているのです。私は一度憶えた歌はほとんど忘れることはありません。(そうでもないか) ですから、多分、メロディを聴くと思い出して歌えるのではないかと思います。

”ポウセ童子”の

お日さまの、
お通りみちを はき浄(きよ)め
ひかりをちらせ あまの白雲
・・・・

の部分も私が歌っていたように思います。でも、今では全然歌えませんね。

北海道上富良野小学校の卒業記念の写真集にその写真もあります。もう50年前の写真集ですが、お見せしましょうね。写真は白黒で写りもあまりよくないのですが、可愛い”チュンセ童子”と”ポウセ童子”そして豪華な配役陣(?)の役割が分かりますね。ちなみに、私は写真後方中央に写っている”ポウセ童子”なのです。
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この写真は、1959年秋、北海道の上富良野小学校6年生の学芸会で演じた、「双子の星」ならぬ「二子(ふたご)の星」の劇の写真です。なんと、懐かしいことに小学校の卒業写真集に載っていました。私はまだ大事に持っていましたよ。50年以上も前の記録、私の宝物ですからね。そして、役を演じた仲間のほとんどが、東京近郊に出てきているのです。富良野高校同期会とか東京ふらの会での再会の機会も多いのです。これはブログにはあまり関係ありませんでした。失礼しました。

それで、こんどは宮沢賢治です。

宮沢賢治は岩手県人で、農学校の教師をしながら、詩や童話をたくさん残したのでした。賢治は生存中にはほとんど注目も理解もされず、死後に評価されるようになったのでした。賢治をもっとも早くに評価したのは、博学で著名な哲学者で評論家の谷川徹三でした。谷川俊太郎さん、こちらも著名な詩人、のお父上ですね。谷川徹三のお墓は北鎌倉の東慶寺の境内にありますね。私はたまたま鎌倉散歩に谷川徹三のお墓を見つけて嬉しくなったものでした。しかもお墓に付けられていた谷川家の家紋が私の家の家紋と同じものでした。本当にびっくりしましたよ。と、また話しが逸れていきますので、家紋の話しはしません。戻します。

谷川徹三は宮沢賢治の文学を「賢者の文学」と言っています。戦後、賢治は高く評価されることになったのです。しかも、彼の文学は仏教それも「法華経」の深い理解の上に立っていると言われます。つまり、生きとし生けるもの、動物も植物もすべて仏性をもっており、仏になることができるという考えです。賢治の童話においては、人間ばかりでなく、熊や山猫や”よだか”のような動物、ひのきや柏の木や植物までもが人間と同じような心をもって、言葉を解して、互いにおもいやりをもちながらも、いろいろと戦いますね。賢治の童話は、イソップ童話と違い人間を諷刺するために動物を登場させたものではありません。賢治の童話の世界は仏教的それも「法華経」的な世界観なのです。どんどん、話しが逸れていきますね。

「双子の星」の話しに戻します。物語は次のように始まります。

天の川の西の岸にすぎなの胞子ほどの小さな二つの星が見えます。あれはチュンセ童子とポウセ童子という双子のお星さまの住んでいる小さな水精(すいしょう)のお宮です。と始まります。
このすきとおる二つのお宮は、まっすぐに向かい合っています。夜は二人とも、きっとお宮に帰って、きちんと座り、空の星めぐりの歌に合わせて、一晩銀笛(ぎんてき)を吹くのです。それがこの双子のお星様の役目でした。

まだ続きますよ・・・。

宮沢賢治「双子の星」の物語は、長いものではありませんので是非読んで下さいね。

この「双子の星」文中にでてくる、「星めぐりの歌」とは、北極星を中心にして回転する、星の日周運動をうたったものだそうです。賢治が星の観察が大好きだったことも分かりますね。また星空が賢治の想像力、創作意欲をかき立てたことも分かってくるように思います。

この「星めぐりの歌」を歌われる方々、さらに関係者のお話を伺うと、心が洗われる気持ちがしますね。たとえば、「生きとし生けるものすべてに愛を注いだ、少しでも(賢治に)近づきたいと歌っている」とか、「人というものは、人のために何かしてあげるために生まれてきた」、さらに、「音楽は、すべてを超越することをめざした賢治の作品世界を包容している」とかですね。岩手県人の賢治を語ると、どなたも饒舌になってくるようです。好きなんですね、宮沢賢治、賢治の世界が、と思いますね。

この「双子の星」を含む宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」の作品には、自己犠牲や贈与と救済、あるいは広大な生命観や宇宙観の中の法則性といった、賢治が追求して止まなかったものが多く含まれていると言います。それは、やはり、賢治の文学が、自己のみのために書いたものではないのであって、賢治は自らを救い、そして多くの人を正しい教えに導くために文学、童話を書いたのですね。しかも、その根底には、仏教の教え、「法華経」の教えがあるのです。

宮沢賢治は20世紀日本に出現した菩薩とも言われる所以でもあります。

宮沢賢治、双子の星をつれづれぶろぐしました。

ブログの結論が宮沢賢治を菩薩にして、おかしいんでないかい、との声も聞こえてきますね。つれづれぶろぐですから、思ったことを言わせて下さい。私、ふらぬいは宮沢賢治が大好きなんです。失礼しました。

プリンタのスキャナが直りましたので、学芸会の写真を貼り付け、ブログの内容を修正しました。ブログの体裁が少し締まったような気がします。2月1日、ふらぬい記。





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