日本を「タンゴのないアルゼンチン」にしてはいけないのだ

日本を「タンゴのないアルゼンチン」にしてはいけないのだ、と作家で経済評論家の堺屋太一さんは提言します。私は、ブログでも書きましたが、タンゴ大好き、アルゼンチン大好き人間ですから、「タンゴのないアルゼンチン」と言うものがどのようなものか頭に描くことができます。しかしながら、「タンゴのないアルゼンチン」はアルゼンチンではないのです。何年か前に、「日本がアルゼンチンタンゴを踊る日」という本を読んだことがあります。それは、日本がかってアルゼンチン国が経験したすさまじいインフレに陥ることの危険性を指摘したものでした。内容は日本にとって厳しい内容ですし、今でもその状況が改善されてはおりませんが、タイトルのように、日本でアルゼンチンタンゴを踊ってもいいのかなと思ったりはしました。この、”日本を「タンゴのないアルゼンチン」にしてはいけないのだ”との文章を週刊朝日で見つけたのが、このブログを書きだした理由です。相変わらず、引っ張りますね。失礼。

「勝てる国、ニッポン!」は週刊朝日の2週に亘る特集記事です。

週刊朝日の新年合併号は年末に届きます。「勝てる国、ニッポン!」、ん?、なんかねえ、と読まずに放っておいたのでした。そうすると、年が明けて届いた、週刊朝日の今年の第1号(1月21日号)に、「勝てる国、ニッポン!」第2弾の記事があり、日本を「タンゴのないアルゼンチン」にしてはいけないのだとの堺屋さんの言葉に出会ってしまったのです。それで、「勝てる国、ニッポン!」の第1弾から読み始めました。

「勝てる国、ニッポン!」のタイトルですので、第一印象は、「美しい国、ニッポン!」のパクリ?、それとも川端康成の「美しい日本の私」、さらに、「とてつもない日本」もありましたね。それらのたぐいかなと思って読み始めました。そんなこと嘘ですよ。もちろん、「2011年は勝負の年!」と銘打っていましたので、いつもの正月の年明け恒例の読者に今年1年、希望を抱かせる年頭記事と思って、真面目に読みましたよ。

やはりと言いますか、厳しい内容が前段にありましたね。つまり、「政治の体たらく」、「デフレ」、「就職難」、「中国脅威論」等々、日本を取り巻く状況は、マイナス要因ばかりですね。しかしながら、実は、日本は違うんですよ。日本は世界がうらやむ「勝ち組国家」である。そのことを認識しようというのが、新年合併号(先週号)の内容です。つまり、以下の①~⑦が書かれているのです。

①日本経済は実はこんなに強いというのが、ニューヨーク証券取引所資料で分かるのだそうです。
 世界の証券取引所の時価総額をドル、ユーロで比較すると日本はまだまだ強いとなるのだそうです。なんとなんと、良かったですね、円高になっていて。ドル安、ユーロ安が日本経済を相対的に強く見せているのです。
②海外セレブも絶賛する「よい暮らし」を日本人はしているのだそうです。
 日本は世界有数の住みやすい国なのですね。安全で清潔な環境、居住性に加え、飛行機、鉄道、地下鉄、バス等の交通インフラが充実している。買い物の利便性、食べ物、食事のクオリティの高さ、自然及び伝統文化、現代文化からなる観光資源、さらにメードインジャパンのトイレ、ホスピタリティ(もてなし、サービス)がありますからね。
③ミシュランも認めた至高の美食国でもあるのです。
 世界の料理を食してきた私も、日本が美食国であるとのことは分かりますよ。日本の和洋中華の食事は世界一美味しいのです。食材の良さに加え、料理人、シェフの評価、クオリティ(質)、クリエイティブティ(創造性)は高いのです。
④世界に冠たるニッポンのエロもすばらしいのです。
 驚愕のサービス文化とありますね。すいません、書かれている内容が私には・・・・。でも、とにかくすばらしいのだそうですよ。
⑤やっぱり日本は金満王国だった。
 富裕層人口はアジアぶっちぎりだそうです。1450兆円の個人金融資産がありますからね。でも国にはそれに勝るとも劣らない借金もありますからね。気をつけないといけないのです。
⑥ジャパンデザインが世界を席巻している。
 高級外車にガールズファッション、とありますね。日本のデザイナーの優秀性はもちろん認めますが・・・。
⑦やっぱり強い工業技術大国である。
 あなたたちの技術は世界一!と言われてもね。確かにそう思っている時期もあったとは思いますが、世界一でなければいけないのですか、と言われて黙ってしまった方が率いているとしたらね・・・。日本の企業は、いいものを安く、でやってきましたから、いいものが高くなってしまってどうしたらいいかですね。

あの、私のコメントは書きましたが、もしかしたら間違っているかも知れませんよ。とにかく日本はすごいのですよとの内容ですね。

でも、週刊朝日の新年合併号、「勝てる国、ニッポン!」記事のその次のページをめくると、「日本経済は本当に破綻するか」の記事があって、やはり破綻するとの結論でしたね。国家の1000兆円の借金はとうてい返せませんからね。遅かれ、早かれ日本破綻はやってくるのだそうです。怖い話しです。

やっと、ここでタイトルの”日本を「タンゴのないアルゼンチン」にしてはいけない”との記事が載っている週刊朝日(1月21日号)に辿りつきます。

今年の週刊朝日の第1号目(1月21日号)、2011年は勝負の年!「勝てる国、ニッポン!」第2弾は堺屋太一さんの提言ですから、安心して読めましたよ。なんと言いましても、我々「団塊の世代」の名付け親ですからね。彼の著作はほとんど読んでおります。また、大阪万博、上海万博にも関わられておられた方ですし、尊敬もしておりますので、週刊朝日先週号の日本はまだ大丈夫の記事とは違った視点で読み進めました。

堺屋太一さんは、「好老文化」を確立し世界をリードせよ、と提言します。

まず、2011年が日本の興廃を決する年になると予言した2年前の話しから始めますね。日本が官僚主導で衰退していくのか、または、民意を尊重して明るい日本に作り替えるのか、の体制そのものを選び直す明治維新並の大きな改革が始まる可能性があると氏は言います。氏の著書、「平成三十年」を彷彿させます。そして、
今の日本は、「最大不幸社会」かつ「最低愉快社会」と、政権党の総理の言葉、総理はもう使わない? 使ったことを忘れた? をもじって、揶揄している訳ですね。日本に自殺者が多いことは規制が多く選択の自由が無く、人生が規格化され、一度の失敗で絶望してしまうからとも説明しています。
確かに官僚の統制は留まるところを知りません。美しい日本を規制だらけの世の中にしてしまっています。競争の無い社会が面白くない社会を作り上げているとも言えますね。官僚達が規制を作るときの堺屋さんの指摘は面白いですね。官僚達は、反対できないような極めて悪い例を1,2件あげ、誰も反対できなくして、規制をして、世の中を不便に、そして、コストがかかるようにするのですね。日本は「世界で最も成功した社会主義国」と言われる所以でもありますし、また、「最後に滅ぶ社会主義国」でもあると言われますと。至言ですね。世界をこの目で見てきた私も、お酒を飲むと何度も、後輩に使った言葉ですよ。私が会社に入社した頃は社会主義国は良い国の代表だったのですがね。世界も変わりました。
堺屋さんは、ご自分が提唱された「知価革命」を引き合いに出して、米国に1980年代、欧州に1990年代に起きた知価社会に触れています。知価社会では、知恵を出して新たな価値をつくり出す「コア」の人材、100人、それを取り巻く「ディープサポーター」、1千人、関連産業で働く人、1万人、都市機能を支える行政官や交通、教育、医療機関などで働く、10万人が支える構造になっていると。例えば、プロ野球でも「コア」な選手100人がいれば、その他選手や記者、評論家が「ディープサポーター」で1千人、バットや球場を作る人、新聞の印刷やテレビ技術者が関連産業で働く人で、1万人ですね。この構造は、金融やソフトウェア産業などの業種、業界でも同様で、あまり変わりませんね。つまり、新たな価値をつくり出す「コア」の人材、100人を呼び込むことに成功すれば、計算上11万1千人分の雇用が生まれるのです。それで、パリ、ニューヨーク、シンガポール、香港といった世界の先進都市が、この「コア」100人に住んでもらうべく競い合っているのだそうです。
堺屋さんの例はすごく分かりやすい例なのですが、日本の企業が日本を捨てて海外に出ていってしまう現象が近年、この円高のご時世、顕著なのです。現状では日本の「コア」企業がどんどん日本から出ていき、また、それを支える人材も日本には残らない状況が続いている訳ですね。大阪万博の後の大阪の地盤沈下の原因理由が堺屋さんから述べられると「そうだったのか」と感心してしまいます。特定の人物名が出てきますので、私は書きませんよ。

それで、”「世界一」をつくりだし夢ある国目指せ”、と堺屋さんの一番目の提言なのです。
あの事業仕分け、「世界一じゃなきゃだめなんですか」に対して「世界一じゃなきゃあだめなんですよ」と堺屋さんは返しますね。私も何度か書きましたが、当然ですよね。あの事業仕分けは、この一言で、「事業仕分け」そのものが
単なる「ショウ」であることを露呈しましたね。私も何回も「ショウ」ですと言っていますがね。
世界一の「コア」をいくつもつくらないとダメなんですよ、と堺屋さんは返しますね。世界一の東京スカイツリーもそうなんですね。官僚がやっているように日本の各都道府県に一律にどうのこうのはダメなんですよ。やはり日本一、世界一のものがあってこそ、それが「コア」になって雇用を呼ぶのですね。
いつも指摘して申し訳ないですが、空港しかり、港湾しかりですね。それらは官僚が行ったダメな物の見本ですね。やはり、世界一の空港、世界一の港が日本には必要だったと思いますね。一次産業、二次産業、三次産業いづれにも、世界一のなんたらが必要なのです。

二番目の堺屋さんの提言は、”「好き好き開国」が楽しみを増やす”、とありますね。
堺屋さんは、日本を面白くするポイントは「好き好き開国」と言い切りますね。外圧によるあの江戸幕府が行った「イヤイヤ開国」ではいけないと指摘します。明治維新から明治時代になって、日本は外国の文化や風俗を学んで、鹿鳴館でのダンスの楽しさ、牛肉の美味しさを実感、外国や外国人を好きになったのでした。それからは外債導入、鉄道建設や鉱山の開発が進んで、日本は大きく発展したのでした。今の日本も、人の交流、資本投資など、人、物、お金の往来を活発にして、楽しい国に変わるべきですね。
ここからは、堺屋さんがいつも提唱していて、氏の真骨頂が現れてきますよ。私も間もなく入るか、もう入っているのかも知れません、高齢者への暖かい気配りと視点ですね。人口比率でも高齢者が増えてきますからね。
堺屋さんは、さらに大事なことは、高齢者が誇りと楽しみをもって生きられる社会を作ることと指摘します。「老い」が好まれる「好老文化」の復活です。現在の社会は「若さ」を好み「老い」を嫌う「好若嫌老社会」でしたとね。でも、昔は逆で、「若」より「老」の方が強く、かつ偉かったのです。そうして出番も多かったのです。日本では、高齢者がなるべく遠慮して表に出てこない傾向がありますね。昔もそうでしたが、現実に、今でも高齢者の方が若者よりお金をもっています。消費購買力も高いのです。でも、「お年寄りむけです云々」ではお年寄り、高齢者はものを買わないのですね。ですから、高齢者が欲しがる商品を多く開発すべきと、氏は提案します。しかも、日本がその先頭に立って商品や情報面でリードできるのではと考えていますね。「好老文化」の研究に、国も企業もお金を出すべきですと。私もまったく、堺屋さんの提案に同感ですね。

堺屋さんが提案する、「夢のある国づくり」や「好き好き開国」、「好老社会」を実現していくのに立ちはだかるのは、規制が大好きな霞ヶ関の官僚なのですね。政治家は選挙で選ばれるので戦後何度も変わりましたが、官僚が主導する社会の体制そのものはずっと維持されてきたと堺屋さんは指摘します。しかしながら、この頃は、この官僚体制にもすこしずつ亀裂がみられるようになりました。堺屋さんはその象徴として、検察の捜査の敗北をあげています。大阪地検特捜部の厚生労働省の村木さんに対する事件をですね。今まで絶対的に信頼されてきた「官僚の正義」が崩されたと言います。私もどこかで書いた気がしますが、堺屋さんは、日本の官僚は「職業」ではなく、年功序列、終身雇用の「身分」と指摘します。それがずっと受け継がれてきたのです。でも、そのことは、これからは通用しなくなりました。やはり官僚は「職業」とすべきものだったのです。
国民は官僚が「身分」であったことが、無駄な規制を生み日本を停滞させたものとの理解を深めてきています。もう目覚めてしまいましたね。ですから、郵政改革にエールを送り、政治主導を応援し、また官僚主導に戻った、政権党に「おしおき」をして、今の「ねじれ現象」まで起こしているのです。もう官僚主導の日本に戻ることはありえません。

でも、何もしないで立ちつくす今の政権党の政治では、昔の途上国へ逆戻りしてしまうのです。堺屋さんがその例にあげているのが、「コンクリートから人へ」の改革を目指して財政破綻したアルゼンチンなのです。いまのまま、何もしなければ、アルゼンチンのように日本も発展途上国へ逆戻りしてしまいます。日本を「タンゴのないアルゼンチン」にするわけにはいきません。2011年はまさに勝負の年なのですと。やっとアルゼンチンとタンゴが出てきました。

皆さんはお分かりになりますよね。 「タンゴのないアルゼンチン」とは味も素っ気もないお肉の国、ただの農業国になってしまいますね。「大相撲のない日本」、「歌舞伎のない日本」の比ではないのですよ。アルゼンチンにタンゴが無くなるとアルゼンチンではなくなると言いたいのですね。アルゼンチン大好き、タンゴ大好き人間の私、ふらぬいとしては、堺屋さんのこの提言を読んでしまったので、ここまで長々と書いてきたのでした。日本をそのような国にしてはいけないのですよ。日本が世界をリードするための条件が、堺屋さんの提言でした。

昨日のNHK・BSで「アルゼンチン・復活する経済」を放映していました。昨年のアルゼンチンの経済成長率が8.4%であるとのこと。レアアースの鉱物資源が豊富であることが分かって、中国やヨーロッパ企業が注目、投資熱が高まっているのだそうです。お隣のブラジル同様、アルゼンチンも、2008年の金融危機はあまり受けなかったのだそうです。というのも今から9年前ですか、アルゼンチン国債がデフォルトを起こし外国資本がすべて撤退しましたからね。でも、あれから9年、経済成長が順調で、今は国内発行の国債価格が上昇しているのだそうです。アルゼンチン経済が復活し投資熱が高まり、バブル懸念もあるようです。それで外国資本を国内に呼び込むために国債を海外に売り込みを始めようとも考えているそうです。ある金融関係者は前回のデフォルト(つまり失敗)から大きく学んだから今度はもう失敗はしないと述べていました。あの時は年金の資金をアルゼンチン国債で大損した話しをよく聞きました。日本人はもう一度アルゼンチン国債を購入するのかしらと思ってしまいますね。あの、アルゼンチン人は、”アスタマニヤーナ”の国民ですからね。”今日のことは明日に”で、”明日になったら忘れます”からね。私も、アルゼンチンと言えばいつも経済破綻を思い出し、うまくいったためしがない国と思って居るんですけどね。あの、アルゼンチン国経済の復活は期待しますよ。でも、堺屋さんの考えと同じにアルゼンチン経済を視ていますけどね・・。

あっ、アルゼンチンタンゴで思い出しました。これも最近NHK・TVで観たのです。アルゼンチンのブエノス・アイレスで昨年8月開催されたタンゴ世界選手権では、アルゼンチンと日本のペア、ディエゴ&チヅコが多くの名だたるアルゼンチンペアを押しのけて優勝しましたね。すばらしい踊りでしたよ。もしかしたら、「日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日」はそんなに遠い日ではないのではないでしょうか。これは書かないほうが良かったかも・・・。

堺屋太一さんは、「好老文化」を確立し、世界をリードせよ、そうしたら勝てる国、ニッポン!になりますよ。それで、2011年は勝負の年!と提言されているのですからね。
もし、私のブログで、蛇足と思われる部分は読み飛ばして、忘れて下さいね。

日本を「タンゴのないアルゼンチン」にしてはいけないのだブログでした。

またまた長いブログで失礼しました。

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