ムーミン童話全集をしっかり読んでみました

先月から今月にかけて、トーベ・ヤンソンのムーミン童話全集を読みました。第1巻から8巻、プラス別巻からなる下記の全9巻です。

①ムーミン谷の彗星 
②たのしいムーミン一家
③ムーミンパパの思い出
④ムーミン谷の夏まつり
⑤ムーミン谷の冬
⑥ムーミン谷の仲間たち
⑦ムーミンパパ海へいく
⑧ムーミン谷の十一月
⑨別巻小さなトロールと大きな洪水

⑨の別巻がトーベ・ヤンソンさんのムーミン童話処女作にあたるのだそうです。この別巻は他のムーミン童話に遅れること30年を経過してから、日本に紹介されたのだそうです。挿し絵のムーミンが①~⑧のムーミン童話の本とは少し違っており興味が沸きますよ。でも、みんな同じムーミンの本ですから読んで楽しいのです。

これらムーミン童話はどの順番に読んでも楽しめますからね。順番にこだわることはないのです。私は①~⑨の順番で読みました。どれも面白い内容でしたよ。各巻の内容紹介はいたしませんので題名から内容を推し量っていただければ良いと思います。期待を裏切ることも無いと思います。

ムーミンに興味のある方は下記のWEBを参考にして下さい。ムーミンの世界に浸れますよ。
https://www.moomin.co.jp/ja

そう言えば、ムーミン谷博物館を紹介したのは、私のブログ、旅の想い出その3 フィンランドのタンペレでしたね。タンペレ市内を散歩したときでした。有名なムーミン谷博物館を1時間以上も見学したのに、写真を一枚も撮っていませんでした。ムーミン谷博物館の館内は、まさに、おとぎの世界でした。なんとなく嬉しくなってしまって、おとぎの国、ムーミン谷の住人になってしまった気がしました。またまた、おかしな表現ですね。少しうす暗い感じの博物館の展示場なんですが、これがムーミン谷の世界なのだ!、と本当に嬉しく楽しくなってしまうような展示になっているのです。それで、時間的余裕も無いのに1時間以上もムーミンの世界に浸っていました。そんな思い出もあるムーミン童話の世界なのです。

私にとっても、TVで観た内容については、なんとなく憶えている物語ではありました。今回みたいに、これだけ童話を続けて読むのも久しぶりですね。もちろん、他の書物も読んではいるのですが、ここでは触れません。私は一時期、松谷みよ子さんの童話に凝っていた時がありました。宮澤賢治の本も夢中になりました。また、スヌーピーの英語の漫画本、ピーナッツを一生懸命読んでいた時もありました。セサミストリートに凝っていた時もありました。さらに大学時代は、星の王子様(Le petit prince)をフランス語で読んだりもしました。でも、童話は時々、なにかの折に触れて思い出します。なぜか読みたくなるのです。
なにかきっかけがあるのでしょうが、それが何だったかはっきりとは分からないのですね。でも、今回は少しアイヌの話し、あの北海道のアイヌ民族のことがきっかけだったように思います。やはり、自然との共生、誰とでも仲良くするとの話しが、アイヌの話しとムーミン童話がダブって見えてしまったのだと思います。説得力に欠ける話しかも知れませんが自分ではそのように思えるのです。

童話の中で、彗星が出現、洪水に巻き込まれる、雪に閉ざされると言った、自然の危機といのちの不安がその童話全編にあふれていていますね。でも、このことは自然への思いやりといのちの安全とについて書いているのだと私は思います。そして、いろいろな形の生き物が出てきます。生きている者は対等である。そのように登場人物(いきもの?)の物語が展開します。その場面場面で、相手を共生の相手とみる感覚で自由に交流する。それで楽しい物語に発展しているのです。

童話の良さはやはり子供の眼、子供の頭で物事を考えることができるということですね。あの、何も汚れていないのが子供と言ってはいませんよ。でも、これから色々なことを経験するであろう子供の時代に、これらの童話の本を読むのが良いとは思いますね。そして、大人(色々経験して知恵がついている)に場面場面で説明やら、アドバイスをもらいながら読み進める。それが好いのでしょうね。私も小さいときに読んだ童話もあります。先ほど挙げた童話ではありませんよ。日本の童話はやはり勧善懲悪ばかりだったような気がしますね。はっきりと役割が、つまり善人悪人が決まってしまっているので、安心して読める。善悪が決まっているから大人も説明やら、アドバイスがし易いのでしたね。

ムーミン童話はそうではないのですね。あらすじがあまり単純ではないのです。そもそもキャラクターが変わった生き物なのですね。おのおの個性的でもあります。ですから、考え方、行動がおかしいんじゃないか、そんな感じがするのですが、なんて読者は思ってはいけないのですね。読み進んでいくと、その登場人物(いきもの?)の考え方、行動が不思議におかしく感じなくなってくるのですね。そもそもムーミンにしたってなんやら分からない生き物?ですからね。登場人物が、おかしな生き物だったり、人間ぽかったり、なんだかわからないのですね。でも、話しの中にすぐに入っていけるのですね。ふ~ん、そういうこともあるのか、な~んてね。しかも話しも筋書きも面白いのです。

子供の時はこのような話しに興奮したかったな、なんてそんな気持ちになるのです。そんな気持ちになってムーミン童話を読み終えました。

このムーミン童話を読んで思うのですが、どこかやはり、生きている者は対等である。自然は征服する相手ではなく共生する相手でもある。その考え方がムーミン童話全体に流れている気がするんですね。そして、自分の立場で何を為さねばならないか。相手の為になにができるか。もし、それがだめなら次に何があるかを考えさせてくれているのではないかと思いましたね。そのような童話でした。

大上段に構えて言うほど私に経験も人徳もある訳ではないのですが、最近の日本をおかしくしている原因の一つが、大人も子供も何事につけても考え方が「自己中心主義」になっていることである、と私は思うのです。つまり、どの分野にも見かけられる現代日本を覆う「自己中心主義」の弊害ですね。
つまり、自分の利益や都合しか考えず、他者の心や事情を思いやる心が育っていない。さらに、地域や社会の一員として果たすべき当然の義務については何も担わないで(あるいは責任を果たさないで)自分の権利ばかりを主張する。親が悪い、教育が悪い、政治が悪い、社会が悪い、と言うのは簡単ですがそれだけではないように思いますね。じゃあなんだろうということになるのですが、人が何事をもじっくり考えることが少なくなったんだと思いますね。忙しい世の中でじっくり考えていることなんか出来無いじゃないかとの発言もあるでしょう。でも、忙しい世の中だからこそ、もっとお互いを思いやる感性を働かせて欲しい。世の中を良くするためにはどうしたらいいかの感性を磨く必要があるのではないかと思いますね。

そんな感性を磨くためにも、ムーミン童話は役に立つと思います。

こんどは大上段に構えて言いますが、基本的人権の重要性と国や社会を構成する一員として、権利を主張するだけではなく社会的責任にかかわる義務を果たすことの重要性を忘れてはならないと思います。権利と義務はいわば車の両輪であってどちらか片方が欠けても車(つまり社会)は動けなくなるのですから。

それで、あなたはどうなの? とお訊きですか。経験も人徳もない私ですが、ムーミン童話をしっかり読破しましたからね。頑張らねばと思います。今までの経験からは、少し忸怩たるものがありますね。さらなる成果を期待したいと思います。

ムーミン童話全集をしっかり読んでみましたブログでした。

ムーミンの公式ホームページが変更になっておりました。修正しました。(2014.10.14 ふらぬい記)

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