北海道新聞社説、国後島訪問 容認できぬロシアの身勝手をつれづれぶろぐ

ロシアのメドベージェフ大統領が日本固有の領土、北方4島(国後、択捉、歯舞、色丹)の一つである国後(くなしり)島を訪問しました。

日本の大手主要新聞各紙は社説で一斉にロシアのメドベージェフ大統領の国後島訪問を非難しました。
読売新聞は「北方領土訪問 露にも足元見られた民主政権」、毎日新聞は「北方領土訪問 露大統領は信義違反だ」、朝日新聞は「北方領土訪問―交渉の成果無にするのか」、日経は「国後訪問で領土に毅然とした対応示せ」、とタイトルに少し違いはありますが、ロシアのメドベージェフ大統領の国後島訪問を非難する内容の社説一色で染まっています。

ロシアのメドベージェフ大統領が北方領土の国後島を訪問した問題で、菅直人首相は11月1日夜、首相官邸で記者団に「今後のことはどういった形で対応するか検討していきたい」と述べ、日本政府として対抗措置を検討する可能性を示したのだそうです。どのような対抗措置になるか気になりますが、毅然とお願いしたいと思いますね。

これに対し、ロシアのラブロフ外相は、11月1日の記者会見で「日本の反応は受け入れ難い。ロシアの大統領がロシア領を訪れた(に過ぎない)」と反論。河野雅治駐露大使は同日、ボロダフキン露外務次官を訪ね、国後島訪問は受け入れがたいと申し入れたが、双方の主張はかみ合わなかった。ロシア外務省は同日夜、「日本の申し入れを完全に拒絶した」との声明を発表したのだそうです。もう完全に北方領土をロシア領に組み入れてしまっていますが、ちょっと待って頂きたいと思いますね。

私は”ロシアの「対日戦戦勝」、元島民の心を傷つける” ブログで、ロシアによる歴史をねじ曲げるようとする、このようなこと、対日戦勝記念日制定に何もできない政権党を揶揄しました。その時にロシアを訪問していた、あの見識のない北海道選出の政治家、鳩山前首相はじめ北海道選出の野党の政治家をも揶揄しました。もともと対日戦勝記念日制定はロシアのエリツィン大統領などが拒否権を発動して制定にいたらなかったのに、ロシアのメドベージェフ大統領が承認したこともわかっていた筈なのです。鳩山前首相は総理になった時に、ロシアとの領土問題の解決に全力を捧げたいとも言っておられたからです。でも、今となっては、鳩山前首相に期待する方が、高望みだった、と分かってしまったのですけどね。すいません。

この”ロシアの「対日戦戦勝」、元島民の心を傷つける” ブログは主要紙が社説で訴えなかった、またマスコミもその問題性をあまり伝えなかった時の北海道新聞の社説でした。今回もやはり北海道新聞が、北方領土、国後島、択捉島、色丹島、歯舞諸島を有する北海道道民の心を代弁するかたちで、社説を展開していますので、この社説をつれづれぶろぐしたいと思います。

主要全国紙と違って、北海道新聞の社説は一気に北海道道民、特に元島民の心の核心にせまります。

「ある日突然、侵攻してきた他国の軍隊に家と土地を奪われ、追い出された。返還を待ち望んでいたら65年後、その国の大統領がやって来て「ここはわれわれのものだ」と胸を張った-。旧ソ連軍による北方領土占領で四島から追われた元島民が今回直面したのは、そうした事態だ。その怒りと衝撃はどれほどだったか」、と書き始めます。

元北海道道民の私、ふらぬいとしましても同じ気持ちでしたね。1945年8月15日、日本は無条件降伏したのに、その後、ソ連は千島列島の北の島から南下して、無抵抗な千島列島の住民に銃口を向け、北方領土4島を含む千島全島を占領したのでした。しかも住民をすべて島外退去させ、日本固有の領土の住民もやむなく退去したのでした。その後65年に亘って北方領土返還要求を無視し、ソ連から代わったロシアも同様に占領、実効支配が続いています。前の政権党の政治家がそれなりに友好的に北方4島の返還を求めてきた経緯は、私としては理解しています。今の政権党になってもほったらかしていたわけではないことも理解しています。

しかしながら、
「ロシアのメドベージェフ大統領がきのう国後島を訪問し、約3時間半滞在した。旧ソ連・ロシアの国家元首の北方領土訪問は初めてである。大統領は地熱発電所や水産加工場を視察し「発展のため資金を投入することが大事だ」と述べた」、のだそうです。

自国の大統領、政治家なら国民に対して、このような発言はするでしょうね。まして、今まで何もしてこなかった(もしかしたら返還しなければならないから何も出来なかった?)、ロシアの果ての果ての地域にやってきて、何も言わないで帰ることはしないでしょう。

北海道新聞社説の筆者は、
「その言葉がロシアによる四島の実効支配を誇示し日本への返還の拒否を意味するなら、今後の領土交渉は一段と困難になるだろう。根室の元島民は「なぜ私たちの故郷に入ったのか」と語った。高橋はるみ知事や根室市長も抗議の意思を表明した。大統領はそうした声に真摯(しんし)に耳を傾けるべきだ。元島民らの心を踏みにじる身勝手な訪問は、断じて容認できない。
当面、日ロ関係の冷却化は避けられまい。領土交渉で両国が長年積み重ねてきた努力を大統領は一方的に壊した。極めて残念である」、と述べている。

での、この大統領の言葉が、ロシアによる四島の実効支配を誇示し日本への返還の拒否を意味しているのです。ですから、元島民は怒り、最初の、”ある日突然、侵攻してきた他国の軍隊に家と土地を奪われ、追い出された。そして、その国の大統領がやって来て「ここはわれわれのものだ」と胸を張った”、の文章になる訳です。こんな行為、元島民、北海道道民は断じて許す訳にはいかないでしょう。

ロシアの外務大臣や駐日ロシア大使がロシアが実効支配している領土にロシア大統領が訪問するのは当たり前のこと、とメドベージェフ大統領訪問の正当性を説明している。確かに一理はあるようだが、今までの旧ソ連、ロシアと日本との間に領土問題があることは、鳩山一郎元首相(鳩山由起夫前首相の祖父)が訪ソしたとき以来の懸案であり、その歴史を変えることは許されないと思いますね。国交を回復し、平和条約締結後に歯舞諸島、色丹島を引き渡すことで合意していますからね。その後も、領土問題存在確認、エリツィン大統領と平和条約締結努力、4島の北側に境界線を引き、ロシアの2島施政権を認めるところまで日本は譲歩したが、今のプーチン前大統領がが拒否、4島の帰属問題を解決して平和条約締結のところに戻っており、プーチン大統領は2島返還(歯舞諸島、色丹島)が決着点と示唆、その後メドベージェフ大統領に引き継がれていました。少しはしょってしまい申し訳ありません。もっともっと多くの方々の北方領土返還へのご努力があったと認識しています。

その後はあまり進展は無く、昨年7月、北方領土を日本の領土と明記した改正北方領土問題等解決促進特別措置法が成立しました。そこからロシアが硬化し、ぎくしゃくした関係になっています。前原誠司当時沖縄・北方担当大臣が「北方領土はロシアに不法占拠されている」発言もありました。私はその通りとの考えでおりましたから、不思議には思いませんでしたよ。世界の歴史をきちんと精査すれば、それは確かですからね。その後の、ロシアによる対日戦勝記念日制定でしたね。今年の7月ですよ。ロシアが対日戦勝記念日を制定して歴史をねじまげたのは。

「菅直人首相は衆院予算委員会で「大変遺憾だ」と述べ、前原誠司外相は駐日ロシア大使を呼んで抗議した。当然の対応だが、早期に打開策を打ち出さなければならない。
(メドベージェフ大統領の)国後訪問は日本の四島返還の主張に揺さぶりをかけ、譲歩を引き出すのが第一の狙いとみられる。
日本では昨夏、四島を「わが国固有の領土」と明記した改正北方領土問題等解決促進特別措置法や(北特法)が成立した。さらに前原氏らの「不法占拠」発言などもあり、ロシア側はいらだちを強めていた。
一方2012年大統領選での再選に向け、メドベージェフ氏が「強い指導者」のイメージを国民に印象づける思惑もあったようだ」、とのことらしい。

先ほど述べた内容と重複して申し訳ありません。私は、日本の北方4島返還で日本がそれなりに譲歩することは避けられないとは思います。占領後に実効支配され、日本人が住んでいないのも確かですし、まるまる、無条件で、戦争で取得した領土の返還に応じる国は無いのではないでしょうか。日本人が住む沖縄返還にあたって、日本がどれだけアメリカに譲歩してきたか、その時に、日本の首相が胸を張って戦争で取られた領土を取り返したと言っていましたね。同じ同盟国同士でも色々密約があって今でも沖縄県民が苦労されている。まして、北方領土には、今ではロシアの住民しかいない訳ですし、などど言うと元島民からお叱りをうけてしまいますがね。どこまで譲歩すればよいのかお互いに話しをしてみないと分からないですからね。
昔の政権党のある方はいつも、ロシアは日ソ中立条約を破って、つまり国際的な道義に背いて日本国に攻め入り、盗人たけだけしく、勝手に日本の領土を占領している国であり、国際的な議論を味方につけて返還交渉をやっていくとの話しもありました。また、あの鈴木宗男議員、佐藤優氏の働きもありました。あの鳩山由起夫前首相の鳩山一郎の孫の私が解決する、との発言もありました。ことごとく、無に帰してしまったように思います。でも、引退を撤回なさった鳩山由起夫前首相はこちらでの役割はもしかしたらあるのかも。でも、やはり無理ですね。この方に交渉を任せたら、発言がぶれぶれで後で酷い目に遭うのは、元島民、北海道道民、日本国民かも知れませんからね。

「懸念されるのは、日本の外交のあり方である。南では尖閣諸島をめぐって中国と対立し、北ではロシアとのあつれきを強めている。外交戦略の根本的な立て直しが必要だ。日常の外交チャンネルに加え、ロシアとの人的なパイプを増やし障害を取り除く努力が求められよう。 菅政権になってからロシアとの首脳対話は足踏みを続けている。今月中旬には横浜でのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせ、メドベージェフ氏との日ロ首脳会談が予想される。日本政府として今回の問題への抗議に加え、領土解決への努力をあらためてロシア側に迫るべきだ」、と社説を締めています。

最後は今の政権党、民主党菅政権に厳しい指摘になっています。主要新聞各紙の社説と内容、提言は同じですね。

私は日本外交のあり方(つまり今までの外務官僚のやり方)についてはあまり期待する者ではありませんが、岡田前外務大臣、前原外務大臣の日本国、日本国民の立場を代弁しての発言は是とするものです。やはり言うべきことは言う、相手に不愉快に聞こえても、それが日本、日本国民の考えを代弁しているものであるなら、言うべきであろうと思います。しかしながら、外務省の一部の官僚は今まで通りのやり方を変えようとはしないし、変えようとする者に対しては邪魔をしているとしか思えないような対応をしている一面もあるように見えてかなり心配しています。
尖閣諸島問題も、今回の北方領土問題もそのように思います。私のひとりよがりの考えなら、それはそれで良いのですがね・・・。

今の政権党が政治主導で何事をもやると言ったから、国家官僚がお手並み拝見を標榜しているのであるならば、日本国民を愚弄するものでもあると思いますね。政権交代した政治家がなにからなんでも勝手にやれるものでもないし、勝手にやっていけないのも、国家のかたち、国の将来を損ねてはいけないからです。政治家が指示した事柄を国家官僚は自分の経験と知恵、気配りでもって対策施策を考え政治家と議論し実行に移すべきであろうと思います。政治主導だからと言って、外務省の官僚が全然見えてこないのは少しおかしいと思います。また、たとえば、一部マスコミが指摘している、岡田前外務大臣、前原外務大臣の外務大臣としての資質とか言い方が過激、やりすぎ発言等々が身内、国内から出てくるのはやはりおかしいと思いますよ。資質云々とか、言い過ぎ、やりすぎとかのリークとか、検察がよく使うようですが、国と国との政(まつりごと)にはあってはならないと思いますね。特にやっかいな隣国が多くなっている昨今の政治においては、国家官僚、外務官僚の経験、知恵、気配りといった見識も必要であるやに思いますからね。少し偉そうですね、申し訳有りません。

またタイトルと論旨が少しずれました。失礼、でも、つれづれブログですから。

北海道新聞社説、国後島訪問 容認できぬロシアの身勝手をつれづれぶろぐしました。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ガッツ(がんばれ!)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック