尖閣諸島沖事件、国内法に基づき粛々と処理

本日の朝日新聞の天声人語で筆者が、政治家の言葉、「粛々(しゅくしゅく)」を取り上げていましたね。興味深く読まれた方も多いのではないかと思います。先日発生した、日本国の領土である沖縄県石垣市尖閣諸島の沖での海上保安庁巡視船と中国漁船の衝突をめぐって、前原前国土交通大臣(現外務大臣)が「国内法に基づいて粛々と処理をする」と述べています。政治家が使う「粛々」を天声人語の筆者は、今回は「毅然(きぜん)」と読みたいと論じています。

尖閣諸島の領土問題については、私は、鳩山前総理の発言を”見識のない政治家”として揶揄してブログに書きました。そのブログに、日本国の領土であるとの確証まで付けてブログにしました。あの時には、中国が尖閣諸島の領土問題を何故持ち出しているかについては書きませんでした。それを書き始めると、嫌いでもない偉大な歴史を持つ中国が、共産主義国家になって、どうしてこうなったかを、延々と書かなければいけないからです。ですから、尖閣諸島日本領土論を、さらに繰り返すことはしません。あの時は沖縄県民の心を、鳩山前総理に逆なでしないで欲しいとの気持ちからブログを書きました。

今回は沖縄県の那覇市議会が取り上げて、中国漁船の衝突行為に対する抗議決議、日本政府にき然とした対応を求める意見書の両案を全会一致で可決したのだそうです。日本側が見て見ぬふりをしてきた中国漁民の漁、中国人の好きなかわはぎがたくさん獲れるのだそうです、を取り締まるべきと声を挙げています。沖縄県民の感情からいえば、自分の庭で、沖縄の海です、勝手に漁をする中国漁民に対し、このような声が出てくるのが当たり前のことでしょう。

それで、天声人語の「粛々」です。私の前のブログでも、「粛々」は「静かでおごそかな様」を表す言葉であること書きました。また、政治家や役人に、軽く使われ、乱用されてもきました。「粛々」本来の重みを失ったと嘆く声も聞こえてきますが、今回の前原大臣の言葉は「毅然(きぜん)」と読みたい、とありますね。法治国家の重みをのせた一言だろう、とまで敷衍しています。まったくその通りと思います。

一方、中国はというと、経済大国にはなってもやはり、政経分離の共産主義国家で、三権分立の民主主義国家でないことが露呈します。日本側が「法にのっとり粛々と」との姿勢を貫くのは、法治国家として当然だろうと思います。
天声人語の筆者は続けます。

「その「粛々と処理」に中国側の反応が激しい。官民が入り乱れての対抗措置は居丈高だ。これでは理性的な日本人にも反感のガスがたまりかねない。中国側は閣僚級の政府間交流の停止を決めた。東シナ海ガス田開発の条約交渉の延期や、上海万博への青年訪問団の受け入れ延期などを一方的に通告してきた。あれやこれや、「互恵」をうたう衣の下から大国主義が見え隠れする。

いくら、温家宝首相の「氷を溶かす旅」と、胡錦濤主席の「暖かい春の旅」の訪日で関係は改善したとはいえ、もともと、長年の江沢民主席のもと反日教育で育った民衆が大勢を占める国家でもあります。とはいえ日中は、歯車が狂えばたちまち厳冬に戻る不安定を抱えている」

温首相は、国連総会に出席のため、出掛けたニューヨークで、「釣魚島は中国の神聖な領土で、船長を拘束したことは完全な違法行為だ」と主張。中国の抗議に対して「日本は少しも耳を貸そうとしない」ため、中国政府が必要な報復措置を取らざるを得なくなったと批判した、そうです。

中国国内に依然としてある、”問答無用の”領土拡張論がやはり前提にあることを彼は認めましたね。いつのまにか島の名前を読み替えて、自国の領土にまでしてしまったようです。

一方、天声人語の筆者は、この温首相の言葉は念頭には置いておられないと思いますが、中国側にも気を使います。

「相手に負けを意識させない勝ち方というのを説いていた。固有の領土に毅然はむろんだが、そうした収め方を探れるか否かで、菅内閣の器も問われよう。試金石にして、正念場である」 と。

相手国が三権の独立も認めない共産主義国家ゆえ、難しい対応を迫られるのは中国ではなく、いつも民主主義国家日本なのですよ。

20年以上も前のことですが、”無いことを有ると言い張り、有ることを無いと言う”ことを、中国とのビジネスの現場で、いくつも見てきたビジネスマン、私もかな、にとっては、「国内法に基づき粛々と処理」の「粛々」は久しぶりに良い意味で使われた言葉なのです。使ってみたかったなあ、とも思います。でも一度使ったらビジネスの現場から即退場になるのは日本側担当者でした。

尖閣諸島沖事件、国内法に基づき粛々と処理、粛々とブログしました。

朝日新聞の社説にも両国の衝突を危惧しての一文がありましたね。

「日中はアジアにとっても世界にとっても「最も重要な二国間関係の一つ」である。今回の事件に目を奪われるあまり、営々と育んできた果実を失うようなことがあってはならない。

かつて外交関係樹立に尽力した田中角栄、周恩来両首相は「求同存異」(小異を残して大同につく)の精神を強調した。 それは今も変わらないはずである」

今の日本の政治家、中国の政治家にそれを出来る人がいるのかどうかですね。是非出てきて欲しいと思いますよ。

そう言えば、日本の田中角栄、中国の周恩来両首相の会談が行われた時には、日本から可搬型衛星地球局を中国に持ち込み衛星中継が行われたことを思い出しました。もう、37年も前になるんですね。私、ふらぬいは、当時、衛星通信がどのように行われるか知ったばかりの新米エンジニアでした。お互い、日本も中国も変わりました。

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  • お祭り騒ぎ香港からも船が出た

    Excerpt: 香港の団体「保釣行動委員会」は22日午後2時(日本時間同3時)ごろ、所有する漁船で香港の離島、長洲島を出港。目的地は明らかにしていないものの、漁船衝突事件の抗議のため尖閣諸島に向かうらしい。 Weblog: オンラインカジノを攻略しよう! racked: 2010-09-22 21:40