映画ラスト・エンペラーの思い出ぶろぐ

先週、3月11日ですが、NHK・BS2で映画ラスト・エンペラーが放映されました。約3時間半の映画ですので、DVD録画を並行させ、見逃さないよう万全の手を打って観ました。途中でぶらタモリを一緒に観たものですから、2画面で観たりしてしまいました。あの紫禁城の撮影シーンはすばらしいの一語につきましたね。溥儀のジョン・ローン、ジョンストン役のピーター・オトゥール、甘粕正彦の坂本龍一、みんなみんなよかったですね。音楽も良かったと思います。これも坂本龍一でした。私は何故か高松英郎の演技がすごく印象に残っています。この映画は1987年公開され、1988年4月に第60回アカデミー賞作品賞他を受賞しています。日本でも1988年に公開されました。ご存知の方も多いと思います。

私がこのラスト・エンペラーの映画を最初に観たのは、1988年5月のことです。場所はアルゼンチンのブエノスアイレス、フロリダ通りにある映画館でした。アカデミー賞を受賞した次の月ですね、この映画を観たのは。今回放映のものと同じですが、スペイン語字幕でした。ですから字幕無しで観ました。紫禁城のシーンと満州国の溥儀と日本軍人のやりとりのシーンと最後の紫禁城、あの一番最後のシーン、溥儀が子供に”きりぎりす”を見せようとするシーンです、が印象に残っていました。当時、まだ、中国にも台湾にも出かけてはいませんでしたから。紫禁城、故宮ですね、も故宮博物院も知りませんでした。あの映画の印象は強烈に残りましたね。見終わって映画館を出たときに、何か悪いことをした日本人という感じがしていました。アルゼンチン人は日本に友好的な国民ですので、観客もそんなものか、で観終わったのではないかと思います。日本軍の残虐行為にはかなりのインパクトがありました。また、南京事件の映像にはまいりましたね。イギリス、イタリア、中国の合作映画ですから、日本人がけしからんと言うのもなんなのですが。

そう言えばブエノスアイレスの写真がありました。フロリダ通りの映画館です。もう22年も前のことになります。

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あれから、といっても、この4~5年前ですが、北京には2回、仕事でかけ、故宮には2回訪れました。北京の故宮は建物があの映画の通りすばらしいものです。中国共産党がよくぞ壊さず維持、保存していると感心しています。紅衛兵事件、天安門事件にも耐えたということですね。またこの4~5年の間に台北にも3回、これは観光で出かけ、故宮博物院にも3回でかけました。それと、こんど、20年以上経って再度あの映画を観ますと、感慨が違ってくるものですね。前回観た時には、日本軍は恥ずかしい行為を行った申し訳ないとの考えをもって、映画館を出たと書きました。関東軍が満州国を建国するにあたり、溥儀を騙したこと、中国人に生体実験を行ったこと、南京大虐殺のシーン等を観ましたよね。あとからわかったことですが、南京大虐殺シーンのかなりの部分が、中国国民党が中国共産党軍捕虜に対して行った残虐行為の撮影シーンで、これはアメリカが戦時中に作成したプロパガンダ映画「ザ・バトル・オブ・チャイナ」に転用され、それを、あの監督のベルトリッチが流用したとわかりましたね。でも、相変わらず、これをもとに中国が南京事件に使っていると言う。一部日本のマスコミも使っているのかな。広島の原爆はありました。何か中国に酷いことをやったから、日本はこうなったと見せているようにも感じましたが。こう感じたのは、私だけでしょうか。でも、さらに長崎原爆とか東京、横浜大空襲、沖縄戦等アメリカ軍の残虐行為まで映像で見せたら、この映画はアカデミー賞はもらえなかったかも知れないですね。

北京の故宮、太和殿と、台北の故宮博物院の”きりぎりす”をお見せしますね。あの”きりぎりす”はですね、清朝の秘宝、翠玉白菜に取りついている”きりぎりす”です。ベルトリッチ監督はこの翠玉白菜の”きりぎりす”を意識していたのではないでしょうか。貼付の写真は拡大できますよ。

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北京には故宮の建物だけがあり、清朝の秘宝は国民党の蒋介石が台湾の台北に持っていってしまっています。清朝の足跡を辿るには、北京と台北を訪問しないといけないのですね。映画の中で溥儀が、国民党が清朝の陵墓を掘り起こして財宝を盗んでいる、と報告をうける場面がありました。その掘り出した財宝の一部も台北の故宮博物院にあるのでしょうか。そこまでは確認していませんが、故宮博物院は何回訪問しても見飽きることはありませんでした。よくもこれだけ多くのお宝がこの建物の中にあるものだと感心します。

アカデミー賞を取ったからいい映画だからという訳でなく、個人個人、印象に残っている、記憶に残っている映画ってあるのじゃないかと思います。私は映画に対する好き嫌いは、はっきり言ってあります。自分の判断で善し悪しを決めて映画を観ます。自分の判断で良い映画、そういう映画は何度でも観てしまいます。私は旅好きですので、映像で後世に何かを残す映画が良い映画と思っています。多分、私と考えを異にする方のほうが多いと思いますので、はっきりこれが良くてこれが嫌いとは言いません。しかしながら、この映画における、紫禁城の建物はずっと心の中に残っていました。私が北京の故宮を訪れた時には初めての訪問とは思えなかった。また、台北の故宮博物院で翠玉白菜を観たときに、これも懐かしい感じがしました。14、5年ぶりに再会した感じがしたものでした。

話しは大きく逸れますが、今回のアカデミー賞受賞作品ははアメリカがどうにもならない淵に陥っている感じがしましたね。選ばれた作品にはそれなりに観客に訴えるものがあるんだとは思います。でも、どれがどうと言う気はありませんが、何か寂しい感じは否定できません。アカデミー賞に選ばれたんだからいい映画で観客が観て当然、と受賞者側が言っている場面がありましたが、おごり高ぶりを感じ、少し違うのではと思いました。観客が進んで観賞する、何回も観に行く映画がいい映画なんですよ。まだ日本のアカデミー賞のほうが健全という感じがしました。これは個人が抱く印象ですから、皆さんは違った印象をもってしかるべきと思います。こんなところで付け加えるものではないかな。
失礼しました。

映画ラスト・エンペラーを観てつれづれぶろぐしてみました。

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この記事へのコメント

牛乳大王
2013年12月16日 08:39
3年も前なのに失礼します。私はこの作品を3回も観に行きました。ジョンローンのファンなのと、高松英郎さんが威厳があって渋くて素敵だったので。こういう日本の実力俳優を外国に知ってもらう機会がもっとあればいいですね。坂本龍一には音楽担当だけでいいのに。甘粕大尉は夏八木勲さんだったら英語も達者だし、素敵だったのに。

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